私にとってのクアトロテスト

結婚してひとりからふたりになって相手の人生、時間がわたしの人生に介入してきた。それは自然と私の今までの選択や考えを変えていったが、妊娠にまつわる選択というのは勝手が違いすぎた。

私たちの目前にある一本の新しい道のため何ができるか手探りで、少しでも不安を拭いたかった。背を押して欲しかった。

クアトロテストとは

採血した血液中の4つの成分を測定し下記の確率を算出するスクリーニング検査。母体血清マーカー。15週〜17週に受けられる。

・ダウン症候群(知的発達や運動能力の発達遅れ、病気にかかりやすい、心臓や内臓の病気を合併する可能性が高め)

・18トリソミー(主に心臓の形に変化が見られ、お腹にいる時期からの目立った発達の遅れ、知的発達の重度障害)

・開放性神経管奇形(妊娠初期に形成される神経管が正常に形成されない、赤ちゃんの脳や脊髄に障害が起きる状態)

母体年齢のみに依存しない一人ひとりの確率を算出することができる。この確率と基準となる確率(カットオフ値)を比較し、カットオフ値より高い場合はスクリーニング陽性、低い場合はスクリーニング陰性となる。

他に検討した出生前診断

・NIPT(こちらも採血のみでできる。10週〜受けられ、精度が高いと言われる。)

正直NIPTを受けたい気持ちの方が強かったが、年齢と費用と受けられる場所等々あり見送りに。

夫のきもち

「あなたが安心するならなんでも受けてみよう」

人によっては無責任なり冷たく聞こえるかと思うが、頑固な私にとってはちょうど良い言葉だった。

夫は私の代わりに妊娠はできない。しかし己の子であり、日々大きくなるのだ。思うところは私と同じくらいあるかもしれない。いやもっとかも。

そんな中その言葉を言ってくれたのが私には有り難かった。いつもありがとう。

テストを受けてみて

先生からは無駄に不安にさせることが多いテストだと心配そうに言われたが、週数もあったのでサッと検査してしまった。

私は受けてよかった。

確率で示される結果なので何度もネットで年齢と確率を照らし合わせる検索をしたし、人によってはいらない不安が増えるテストというのは合ってると思う。

しかし出産に向けて腹を括りたかった私にはよかった。初めて背を押してもらった気がした。


母性が全然でてこない私の妊婦へのピースが一つ埋まった気分。全て埋まらないかもしれないし、埋まっても母性はでないかもしれない。いまできることはやった。

日々は続いていくのだ。

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