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嘘と本当を

わたしの最低なところに気付いてるなら、最初からすてきだなんておだてないでくれよ

わたしの悪事でさえ他人に責任をなすりつけてしまっている
ぼーっとしながらフロートを飲んで、喫茶店を出た
晩年冷たい飲み物が好きだから、からだが冷える
好みには逆らえない 

駅へ向かう途中、すれ違った学生2人の会話が聞こえた
哲学者は必ず自殺する らしい

わたしはなんちゃって哲学者になって、なんちゃって自殺をしないでくれよな、と自身に忠告
それにしても、やけに楽しそうにそんな話をしていた学生たちだった

外が寒いせいか、きみに会いたくなったから
君の住む街の隣の駅までいったんだ
勇気が出なくて、反対車線の電車に乗り換える
きみは今起きていることも何も、知らないんだろうと
理不尽にイライラする 悔しいまま好きでいる

決まって暗い帰り道を照らすのはスマホと自販機くらいで、その自販機の誘惑には毎度負けてしまう
また炭酸飲料を買う 冷たい飲み物が好きだ

歩いても、歩いても、家までが遠い
時々こんな日がある
帰るために歩くことさえ億劫な日
音楽がいつもより耳に入り込む 騒がしいまである
そんな日は靴を脱いで帰るんだ
雨が降っていたから、靴は脱げなかった

悔しいほど愛おしいと、思われることが、悔しくて、愛おしいよ

夢では、永遠に あおい海がうつるだけだった

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