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その副業に未来はあるのか?

昨年の10月に今の職場で働くことになり、今もそこで働いている。
私の仕事内容は特殊かもしれないが、雇用形態は、全国に約62万人いると言われている「会計年度任用職員」だ。

会計任用職員とは…
会計年度任用職員とは,従来の非常勤職員・臨時職員・パート職員に変わる職員です。 地方公務員法が適用される一般職の地方公務員

その中でも短時間勤務のパート会計年度任用職員で、実は9割はこの「パート会計年度任用職員」らしい。

私の場合、毎日7時間、平日5日勤務。
パートとは言え、一日のほとんどは仕事の時間になる。

いつかフリーで仕事をしたい、という夢があり、正社員の仕事や拘束時間の長い仕事を避け今の仕事に就いたのだ。
有難いことに、素晴らしい仲間に恵まれ、少しはデザインに触れることもしており、やりがいもあり、多様な面で、私にぴったりの仕事だなと思っている。

え?公務員ならタイトルの副業って禁止じゃない?と思われるかもしれない。
そう、公務員は副業が禁止されている。
ただし、パートは副業して良いのだ。
条件があり、「信用失墜行為」や「公正さを欠く行為」を行ってはいけないとのこと。
私の働く自治体は、これを遵守すれば、副業の届けなどもいらないそう。


一年前にwebデザインの学校を卒業し、illustratorとPhotoshopやWordpressを学び、少しPCでデザインが出来るようになった。
元々は絵を描くのが得意だったので、美術的な感性、デザインの基礎は短大が芸術系だったので多少学んでいる。もう20年以上前の話である。
でもそれからはほとんど絵を描かなくなり、デザインもしていない。
ブランクは想像以上に大きいと感じている。

私はずっとサラリーマンとして生きてきたので、自分で稼ぐ、自分だけの力でお金をいただく、ということに縁がなかったし、想像もあまりできなかった。
昔、子どもが小さい頃、アフェリエイトが流行り、育児ブログもしていたが、ほとんど稼ぎはなかったのだ。
副業なんて言葉が流行っているけど、やはり甘いもんじゃないなと思った。

「自分の力で稼ぐ」ということは、それだけハードルが高かった。
でもこのnoteがきっかけで、最初のお客様がきた。
noteのバナー作成の依頼だ。
それは、学校に通い始めた私に「作ってほしい」ということだったので、作品と思い制作した。
すると「サポート」が入った。
びっくりした。
お金を貰おうと思っていたわけじゃなかったけど、すごく嬉しかった。
同時に何か出来るかもしれないと思った。


それからこの一年近く、noteでバナー作成や、知り合いからリーフレットのデザインを請けた。
webデザインも請けたが、相手の事情で最後まで完成することはなかった。
そんなに大きな仕事もないし、私が出来る範囲で隙間時間を使って依頼が入ればPCに向かう。

副業をやってみて分かったことは、「自分だけの力で稼ぐ」というのは、何とも頼りなく、緊張の連続だということ。
その分、やり切った後の「達成感」というのは、非常に高い。
味わったことのない感覚だった。

山登りとかあまりしないけど、多分それに近いと思う。
登っている時は本当にしんどいけれど、登りきるとすごく美しい景色が開け、感じたことのない感動と興奮と達成感に包まれるという感じ。

デザインが好きなのにしんどいの?と思われるかもしれない。
私はデザインはやりたいけど、本当は苦手なのだ。
なので、苦しむ。
いつもちゃんと完成出来るのかという不安に苛まれる。
でも自分を信じ、絶対に最後まで納得してこれが今出来るベストだ、というところまでやり切ろうと山を登る。
一歩一歩。

その山を登って見えた景色は、今はホッとする気持ちの方が大きいけれど、いつかきっと山を登る最中にも楽しみを沢山見つけられるようになりたいと思う。
カッコいいことなんてぐうの音も言えないぐらい、本当は色々出来ない自分にもどかしくて苦しんでいる。

私の副業に未来はあるのか今はわからないが、何も稼げなかった時よりも少しは前進しているはずと信じたいと思う。
そう、私は一歩踏み出したのだ。



※HP更新
TOP画像のリーフレットデザインの詳細は、下記のHPに掲載中!



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