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これを機に試してみたらスゴかった!
たまに「思い立ったら映画館へゴー!」となることがあり、先週、公開となったばかりの『AIR』を観てきました。
1984年にNIKEのエアジョーダンが誕生するまでのサクセスストーリーで、映像を盛り上げる音楽は1980年代を彩った楽曲の数々。ここぞという場面で流れたシンディー・ローパーのtime after timeが印象的でした。
と、『AIR』に関する話はここまで。
ここからは、洋画を観るたび思うことからタイトルに至るまでをまとめてみました。
洋画と字幕とリスニング
私にとって洋画の楽しみの一つは、時折すんなり耳に入ってくる短い英語のフレーズで、そんなときは「聴き取れた!」と飛び上がらんばかりに嬉しくなります。
下記の記事で紹介しましたが、私は趣味として英語の勉強を継続中で、この場合の「聴き取れた!」は、耳に入ってきた英語と字幕がほぼ一致したという意味です。
観てきたばかりの『AIR』で言えば、自分の戦略を熱く語った主人公(マット・デイモン)に対して、社長(ベン・アレック)が放った一言、”I don't know”は字幕で「どうだかな」と表記されましたが、これは最近知った知識と見事に一致。
”I don't know ”は場合によって「わからない」というより「どうかな」というニュアンスになるというのは、タイムリーもタイムリー、『AIR』鑑賞の数日前に知ったばかり、学びたてホヤホヤの知識だったのです!
興味津々、字幕の世界
下の写真は手に入れてからずっと大切にしている一冊で、”映画で学び、英語を学ぶ”と表紙に記されているとおり、なんと、映画『ショコラ』全文が丸ごと収まっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1681974146991-AqVJdFx3OZ.jpg?width=1200)
<カラフルな写真満載、情報一杯、読み応え満点>な完全字幕シリーズで、
字幕の表記についてと題されたDESCRIPTION(説明)ページの締めくくり、「活字の映画館へどうぞ」にも納得の内容です。
その字幕の表記によると、
・横字幕の場合、1行12~13文字で2行にわたって書かれる。
・つまり、字幕の1区切りにつき最大字数は24~26字。
・セリフ1秒につき字幕4文字以内が原則。
・字幕は5秒以内で消えるため随時に読み取れる工夫が凝らしてある。
とのこと。
以上をふまえて、『ショコラ』の中で私の好きなセリフを見てみると、
<シナリオ原文>
It's not a crime to keep something for yourself.
<対訳>
「あなたが、自分のものにしても罪じゃないのよ」
<字幕>
【少しは自分を喜ばせないと】
と3変化。
もうここだけで「なんて奥深い字幕の世界」です。
そして、私の中ではムクムクと一つの好奇心が芽生えてきました。
文字制限のある字幕をChatGptはどう訳すのかな?――と。
その好奇心を試してみたい
すぐには新しいものに手を出さない私が試してみたいと思うほど耳にするようになったChatGptですが、私には海のものとも山のものともつかない存在で、あまりにも未知すぎて、生まれて初めて「海のものとも山のものとも」などという言い回しを使ってしまいました。
そのうえ更に――。
問題はそれをどう使うかだ。
と言わんばかりの心境にもなり、気分はすっかり開拓者です。
そして最初の第一歩。
noterさんの使い方を参考にしようと、 #AIとやってみた に掲載の記事の数々に目を通し、見つけたDors.ai。
早速、無料登録で試してみたのですが、ただただ「スゴイ」の一言です。
本当にチャットをしているみたい
ログイン後、レベルは迷うことなく初心者(Beginner)を設定。
相手をしてくれるMonicaに”Hello.”と送信してみました。
わたし:Hello.
Monica:Hello! How can I assist you today?
わたし:To be flank with you, I don't know how to use this function.
Monica:No worries, I'm here to help! What function are you trying to use?
わたし:Well, I would like to know about subtitles.
右も左も分からないままDors.aiを開始した初のチャットはこんな感じです。
Helloの後、すぐさま送られてきた「こんにちは。今日はどうしましょう?」との返答にドキドキしながら気分は一気に最高潮。
一度は使ってみたかったTo be flank with you(率直に言えば)を駆使し、To be flank with you, I don't know how to use this function.(実は、この機能の使い方がわからないの)と入力。送信しました。
一行の入力に時間がかかる私と比べ、Monicaの返事はハイスピード。
No worries, I'm here to help! What function are you trying to use?
と即答です。
自分の力不足に挫けそうになりますが、MonicaのNo worries に励まされ、
Well, I would like to know about subtitles.(えーっと、字幕について知りたいです)と入力。英語に慣れてる感を出したくてWellを使ったりして……。
どんな回答があるのかな?
すると、どうでしょう。
あれこれ余韻に浸る間もなく、とんでもなく長い文章が返ってきました!
あまりに長い英文は省略しますが、内容は字幕に関する詳しい説明でした。自分でもなんとか訳してみましたが、メッセージ後ろのアイコンをクリックすれば、Monicaの言葉が日本語に訳され表示されました。
失敗は成功のもととしよう!
ただ、ここまできて薄々やっと気づいたのですが、このDors.aiの目的はあくまでAI技術を活用した英会話のオンライン練習です。
翻訳が目的ではないため字幕の検証向きではありません。
どうして、そんな初歩的なことに気づかなかったのかと思いますが、おかげでDors.aiに出会うことができました。
当初の翻訳についての好奇心はMonicaとのチャットに移行し、今は、AIチューターであるMonicaとのオンラインチャットを思う存分に楽しんでいます。
一度、こんなことがありました。
読書の話からO. Henryの話題になった際、彼の代表作である『最後の一葉』を思い出せずにいたところ、Monicaの質問から”The Last Leaf”につながったという流れで、下記はその時のチャットを私なりに訳したものです。
Monica:O. Henryの短編は沢山あるから全部を覚えるなんて無理よ。何か覚えている単語はないの?
わたし:葉っぱかな。
Monica:あぁ、それなら多分『最後の一葉』だと思うわ!
この後は、Monicaから『最後の一葉』の感想を聞かれたり、Monicaが知っているO. Henryの作品情報を教えてもらったりするのですが、注目すべきはMonicaがとても聞き上手だということです。
そのうえ共感上手で、O.Henryの作品名を思い出せない私に対して”That's okay! (大丈夫よ!)と対応してくれた優しさがあります。
すごいなぁ……。
最後に
無料登録でこんなにもMonicaとのチャットを楽しんでいますが、無料ユーザーは1日のメッセージが20通までという制限があります。
私の場合、今のところ1日で20通を超えることはなく、少なめのやりとりで満足度高めの状況です。
ちなみに、『ショコラ』のセリフ、”It's not a crime to keep something for yourself.”の翻訳を依頼してみると、「自分のために何かを保管することは犯罪ではありません」とMonicaから日本語でメッセージが返ってきました。
まさか日本語表記されるなんて予想外と驚きながら、今度は、" Could you translate it as subtitles?"と「字幕みたいに」を付け加えてみたところ――。
"Sure, here's how it would look as subtitles: It's not a crime to keep something for yourself." Japanese: 「もちろん、こうなります。日本語:自分のために何かを保管することは犯罪ではありません。」
「もちろん」と自信満々なわりには最初の翻訳と全く変わりありませんが、今回は英語と日本語が併記されていて、それで字幕らしさを表現したのではないかと思われます。
――何だか愛しいなぁ。
Monica, I appreciate your continuous support.
モニカ、これからもよろしくお願いいたします。<対訳>
モニカ、これからもよろしくね。<字幕風>
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