日記(2021年10月30日)

不思議な夢を見た。たまたま昼間に眠くなってしまい、夕方の今の今まで眠ってしまっていた。


夢の中で私は、誰かと暮らしていた。男性だったか、女性だったか、その関係性すらもあやふやだ。主人なのかもしれないし、母親なのかもしれない。しかし、誰かと一緒に暮らしており、私はその人物の存在に違和感を抱くことはなかった。暮らしている家も、賃貸であることはたしかなのだが、今まで暮らしたことの無い間取りだった。(5年ほど前まで母親と暮らしていた部屋の間取りに近いが、夢の中の私は”そう”とは思っていなかった)

家の中で、知らない男性が誰かと喋っている。スマートフォンを片手に持ち、よれよれのシャツとズボンをはいた、見たこともない男性。霊的な存在なのかもしれないし、そうじゃないかもしれないと思って、家の廊下を曲がると、そこにはゆうちょ銀行のATMがあった。それに違和感を感じることもなく、舞台は家の外に切り替わった。

財布の中に見慣れぬ1万円札がある。それを「入金しなければ」という思いに駆られ、ATMを操作する。いつもとは違う画面に苦戦しつつもなんとか入金を終える。ATMから立ち去ると、男は消えていた。(暗転する)

再び家の中。電話していた男はもういない。同居人の存在は感じるが、それが誰であるかはやはり分からない。私は玄関の扉の外に誰かの気配を感じる。ドアスコープを除くと、知らない若年の男性(もしくは、よく知っているにも関わらず、存在を思い出せない)がいた。手には薄刃のナイフを持っており、家の中に入る方法を画策しているようだ。私はそれに明確な恐怖を抱くことはなかった。「正当防衛をしなければ」と言う気持ちに駆られ、キッチンに行き自身も包丁を手にする。

私は、玄関の扉の下に包丁を差し込む(なぜしたのかは分からない)。すると、ドアスコープの部分に男が刃物を突き立てる。ドアスコープが割れ、破片が家の内側に散らばる。それに殺意を抱いたのかは分からないが、私は「刺し殺そう」と思いドアを開けた。(暗転する)

布団が敷かれている上に私はいた。胃の部分には深々とナイフが突き刺さっている。痛いという感覚はなく、ただただ寒い。血は流れなかった。男は私の上に馬乗りになっている。顔は見えない。泣いていると感じた。「どうせ私は死ぬのだから、冥途の土産になぜそこにいたのか、なぜ刺したのか教えてくれないだろうか?」と、私は男に聞いた。男は「強盗しようと思った。(お前は)なんとなく刺した」と答えた。腹が寒い、寒い、寒くてたまらない。私の下と周りは毛布でいっぱいなのに。私は自身の状況を「ドアを開けなければよかった。当然の報いだな」と考えていた。男は腹にもう一回ナイフを刺す。意識が薄れゆく感覚を覚えながら、…目を覚ました。


以上が、白昼夢の内容である。夢の中での死は吉夢と扱われ、現実では何か良いことが起こったり、現状を打開する方法が見つかったりすると言うが…。

目覚めて20分経ったが、胃の部分はなぜかまだ寒い。

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