見出し画像

僕らは命に嫌われている。【「命に嫌われている。」歌詞考察】

こんばんは!お疲れ様です、かにかまです。
今回は「命に嫌われている。」の歌詞考察をしていきたいと思います。
「命に嫌われている。」は自分が昔つらくなってどうしようもなくなった時に聞いて救われた、とても思い入れのある曲です。
ここでの考察は完全に個人の見解であり、公式とは全く関係ありません。
そこを理解してみていただけるとすごく助かります。
それでは行ってみましょう!

まず最初の歌詞。

「死にたいなんて言うなよ。諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
実際自分は死んでもよくて
周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。

「死にたいなんて言うなよ。諦めないで生きろよ。」は、一見励ましの言葉のように聞こえますが、それをきれいごとだというくらいになっていること、また、「実際自分は死んでもよくて」という歌詞から、語り手が精神面でかなりの危機的状況に陥っているということがよくわかります。
ただ、「周りが死んだら悲しくて」という歌詞から、かすかな思いやり、やさしさをまだ語り手は失っていないこともわかってきます。

次にポイントとなってくるのはこの歌詞。

画面の先では誰かが死んで
それを嘆いて誰かが歌って
それに感化された少年がナイフをもって走った。

「画面の先」という歌詞からこの話は「ネット上」だと考えられます。
なので、先ほどの「他人」とはネット上の人物と考えることができます。
だとすると「誰かが死んで」というのはネット上での悲劇のことだとおもいました。
現在、残念ながら誹謗中傷などネット上のトラブルで亡くなってしまう方が少なからずいます。
そして、この歌詞はほかの歌詞と比べて「つながっている」感じが強い。
「誰かが死ぬ」「誰かが歌う」「少年がナイフをもって走る」は一連の流れだと考えていいでしょう。
そこで気になってくるのがいつもと違う「少年」という言葉。
いままで「誰か」や「他人」だったのに、ここにきて「少年」という細かなところまで書かれています。
そこから僕はその「少年」は語り手なのではないかと考えました。
「少年」はネットトラブルで亡くなった人を嘆いて歌った歌に感化されてなにかやらかしてしまったのではないかと思います。

次のキーはいよいよサビ。

僕らは命に嫌われている。
価値観もエゴも押し付けていつも誰かを殺したい歌を
簡単に電波で流した。
僕らは命に嫌われている。
軽々しく死にたいだとか
軽々しく命を見てる僕らは命に嫌われている。

ここでまず注目したいポイントは「簡単に電波で流した。」というところ。
「電波」ということはもうネット上での話だということは確定だといってもいいでしょう。
ここまで書いてきて少し気になるのが、何度も出てくる「歌」という歌詞。
この曲での「歌」は「ネット上での書き込み」のことだと思います。
「歌」という歌詞を「書き込み」にすると、なぜか今までの解釈と一致するのです。
ここから「歌」は「書き込み」といことで考察を進めていきたいと思います
次のポイントは「僕ら」という言葉。
「僕ら」というのは「僕」も含めた言葉です。
相手に言うのはわかるかもしれませんが、なぜ「僕」を含めたのでしょうか。
僕はこれを自分含めたネット住民に対するメッセージだと考えました。
「簡単に命を語るな。軽々しく命について書き込むお前たちもそれに感化されて大変なことをしてしまった僕も、命に嫌われているんだ。」
ということではないでしょうか。

まとめ

最後のほうは想像が多くなってしまいましたが、まとめるとこんな感じかなと思います↓
これはすべてのネット住民へのメッセージ。
いつも誹謗中傷で誰かが死んで、誹謗中傷をした人をまた誰かが誹謗中傷するような書き込みをして、それに感化された語り手がその人を本当に殺してしまった。
語り手はそのことを本当に悔いていて、「死」に対して敏感になっている。自分も、自分含めたネットの住民たちも、命に嫌われていると思っている。でも本当はみんなで平和に生きたい。
周りが死んだら結局悲しい。
殺してもあがいてももがいてもいい、

生きろ。


さて、どうでしたでしょうか。解釈一致だったら幸いです。それではまた次の記事でお会いしましょう。see you next time!

ここまで読んでいただきスペシャルサンクス!サポートしてくれた方には必ず何かで恩返しできたらいいなと思っています!良かったらよろしくお願いします!