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推しVとの出会いと別れ

私の推しの一人である、萌えみのりという名のVtuber。
彼女との出会いと推しになった経緯、そして別れについて記す。

1.萌えみのりとは

私にはいわゆる 推し がいる。
そのうちの一人が「萌えみのり」という名前の女の子。
髪はピンク色で、鼠径部が一部見えているという少々刺激的な格好をしている。また、声がべらぼうに可愛いという自他共に認める特徴を持つ。
そして「米米米(まいべいべー)」という3人組のお米アイドルユニットのメンバーである。
米米米とは何ぞや、という方は公式のYoutube動画をどうぞ。

ファンの書いた文章が読みたいという萌えみのりの要望に応えるため、私はこの記事を書くことにした。

2.萌えみのりとの出会い、そして後の日々

彼女に出会ったのは2019年2月16日に行われた、「直感×アルゴリズム♪ Tacitly 1st AR LIVE」で、このイベントにはVRアイドル えのぐ、東雲めぐさん、米米米 がゲスト出演していた。
私は2018年の3月頃からえのぐを推しており、当然えのぐのライブを見るために会場へ行っていた。
この時の米米米はまだデビューしたばかりという話だったが、歌もダンスも上手だった。見た目もかなり可愛いし、オリジナル曲は米に関する単語が散りばめられた特徴的な歌詞でなんだか癖になる。
彼女たちに興味を持つには十分だった。

その後は米米米関連のTwitterをフォローし、Youtube公式チャンネルに投稿される動画を見るなどしていた。
しばらくして個人配信も始まった。この頃はまだ熱心に追いかけているわけでもなく、時間が合うときだけ見に行き、コメントもほぼしていなかったように思う。
Vtuberとして活動している人達の中で気に入っている存在の一つ、そういう認識だった。

3.萌えみのりとガチイベ

この認識が変わり始めたのが2019年10月にShowroomで行われた、「OFF-KAi!! 応援キャラクターオーディション」という ガチイベ* である。
このガチイベに萌えみのりが参加中であることを彼女のツイートで知った。
当時の私はこのガチイベというものに疎かったのだが、無料ギフトを投げて応援できることを知り、出来るだけ時間を作って彼女の配信に行くことにした。

*配信者はある一定期間内で、視聴者が送れる無料ギフト、有料ギフト、コメントなどで得られるポイント数を競い合い、ランキングの上位に入賞した配信者には特典が与えられる、というイベントのこと。


そして迎えたガチイベ最終日の最終枠。
ポイント数は僅差、大量の有料ギフトがなければ恐らく1位にはなれないという状況。
配信の空気、萌えみのりの様子、どちらも明らかに普段とは違っていた。
イベント期間をファンと一緒に頑張ってきた、その結果が数十分後には順位として出てくるという事実を恐れているかのようだった。
そんな中で飛び出した萌えみのりの「お前らの生活費全部くれ」発言。
言葉だけ聞くと無粋かもしれないが、彼女の声や仕草がその必死さを物語っていた。
彼女は笑いながら泣いていた。
「泣いてねえ!」と言いながら声を震わせていた。
この時、私は初めてShowroomに課金し、有料ギフトを投げた。
大した額ではなかったが、彼女の必死さに少しでも報いたいと思ったのだ。

そうこうしているうちにガチイベは終わり、ファンたちのお金とその他諸々によって萌えみのりは無事ランキング1位を勝ち取った。
その特典として彼女はOFF-KAi!!という美容室の応援キャラクターとなり、店舗内外にポスターが掲載された。
このイベントで私が得たものは、ガチイベへの恐怖と、今まで見たことがなかった彼女の新たな一面だった。
そして私は、以前よりも彼女のことを追いかけるようになっていた。

4.萌えみのりとnote

2019年11月25日、彼女は衝撃的な内容のnoteを公開した。
これに関しては是非リンクを読んで欲しい。

要約すると、メンバーへの劣等感、事務所への不満、理想的なアイドルとしての在り方とはかけ離れている自分への不甲斐なさなどが重なり、Vtuberを辞めたいと思っていた、というところだろうか。
彼女が「辞めたい」という思いを持っていたことに微塵も気付いていなかった私は大変驚いた。
それと同時に、文章から読み取れる彼女の真面目さ、ファンへの思いに心惹かれた。
これをきっかけに、彼女の配信やツイートなどのほぼ全てを見るようになった。
私は、彼女のことをもっと知りたいと思っていた。

5.萌えみのりが私の推しになった理由

見出しに書いてはいるものの、正直なところ彼女が推しになった理由を説明するのは難しい。
きっかけは間違いなく前述のガチイベとnoteなのだが。
強いて言うならば、萌えみのりが日々発信しているものから感じ取れる、彼女の「生き様」なのかもしれない。

ちなみに、自分にとっての推しとは時間、お金をかけてでも応援したいと思える存在のこと。好きな存在はそれなりにいるが推しは今のところ「えのぐ」と「萌えみのり」だけである。

6.いつかは訪れる別れの日

出会いがあれば当然別れもある。
なければどんなに有難い事か。

少し話は逸れるが、私は今までに一度だけ推しとの別れを経験している。
察している人もいるかもしれないが、「えのぐ」の栗原桜子のことである。
2019年4月から体調不良により活動休止していたが、2020年2月末をもって引退した。
引退が発表されてからしばらくの間は本当に辛かった。
誰かが投稿した引退を偲ぶツイートを見るだけで心が張り裂けそうになり、碌にTwitterを見ることもできなかった。
引退から数か月経っているが、未だにあの子の歌声を聴いて息が詰まることがあるし、活動していた頃を不意に思い出して涙することもある。
そして気付いた。
引退してもなお、あの子は私の推しであることに。
もう会うことはないのだろうが、それでも私はあの子の幸せを願い続けている。

いつかは萌えみのりも引退する日が来るだろう。
来てほしくはないが、それが世の理。仕方のないことだ。
だからその時はせめて、円満であってほしいと願う。
あの子と同じように、例え引退したとしてもこの世に生きている限り、推しであり続けることに変わりはない。
願わくば、長生きしてくれますように。
そして、貴女の人生に幸多からんことを。

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