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研修医が患者搬送後に救急車を私的利用

自分の病院からより専門性の高い別の病院に救急搬送する場合がしばしばあります。

このようにして、専門病院に救急車で患者さんを搬送したと、同乗した医師はどうやって帰るのか?
と疑問に思われる方も多いかと思います。

実際の規則がどうなっているのか私は知りませんが、今まで私が複数の地域(都会も地方も)の病院での搬送の場合は

救急車が、自分の病院まで乗せて戻ってくれる。

でした。

都会の病院で初めて他病院へ搬送した際には、「服は(着ている)白衣しかない。電車で帰ると目立つなあ。じゃあ、タクシーで帰ろうか。でも、俺お金持ってないじゃん」と患者さんを送り届けてから焦った記憶がありますが、その救急車が自分の病院まで送り戻してくれました(ありがとうございました)。

そのような規則はないのかもしれませんが、出動した救急隊の所属地域と、私の勤務先病院は同じ地域(あるいは隣接)だったはずですので、病院まで私を運ぶのもそれほど手間にはならないと想像もできます。

しかし、今回の報道では「○○駅か○○駅で降ろしてほしい。知人との食事会に行くから」と研修医は救急隊員に言ったようです。

そのため「私的利用」と報道されているようです。

これは確かに私的利用になると思われます。

そして、搬送する際に「食事会のための服」も救急車に持ち込んたとも想像できます。

となると、ますます計画的に見えてきます。

患者さんの救急車適正利用が昨今言われていますが、医師もきちんと利用しなければいけませんよね。

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