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福井大学教授の医学論文、また撤回された

福井大学・子どものこころの発達研究センター教授の英語論文に、不正があったと認定され、掲載取り消しになったとのこと。
「子育て中の母親の脳」に関する論文で、とても重要な領域と思います。

米国への英語論文

アメリカの大手出版社Wiley(ワイリー)が「査読に不正があった」と判断し、取り消した模様。
<ちなみに、先月はオランダ大手出版社Elsevier(エルゼビア)から、別の論文が撤回されたばかりだった>

Wiley社は米国ニューヨークで1807年に創業された世界有数の老舗出版社。
様々な分野の雑誌を持ち、ここに掲載されれば、出世・地位確保にもそれなりにプラスになるのでしょう。

逆に言えば、「だからこそ不正をしてまで掲載されたかった」とも言えます。

査読(論文審査)における不正

今回の不正は、論文の「内容」ではなく、「査読過程」の不正と判断されています。

論文は書けばすぐに採択されるわけではなく、審査があります。
その審査員(査読者)の知り合いの千葉大学教授に便宜を図り、採択されるようにしてもらった様です。

論文不正というと「実験データの捏造」など、内容の不正が多いですが、本論文の内容自体はどうだったのでしょうかね?

筆頭著者はこの教授ではないので、論文の内容に不正が無かったとしたら、筆頭著者はかわいそうな気もします…

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