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春のミニカニ講座②「祈る」祈りの儀式を創りました。
2023年3月16日は、春のミニカニ講座②「祈る」でした。
まずは、奄美大島で行われていた
イジャシハジメ(出し初め)という産育儀礼について
ご紹介させていただきました。
イジャシハジメは生後7日目に
新生児を戸外にだし初めて太陽の光をみせる儀式です。
7日目までは悪霊がうろついているため
親子は産室にこもっていないといけないとか。
イジャシハジメの日の朝には
蓋付きの椀に元気な子蟹を3、4匹つかまえてきて
それを庭に敷いたムシロの上で
祖母に抱かれた赤ちゃんの額に這わせます。
その時「早く這え」と3回唱えるそうです。
カニのように元気に育つようにとか
子孫繁栄の願いをこめてとか
日本神話の女神豊玉毘賣命が出産した際
赤子の額に蟹が這っていたことに由来してとか
カニは魔除けの力があるとか
色々な想いが象徴的にこめられています。
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その後
男児の場合は弓矢を使った儀礼
女児の場合は織具を使った儀礼をし
この子がしあわせになるようにと
その願いを象徴するような植物を植え
最後は表座敷にあがって
みんなで祝膳を囲むのだそうです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100559218/picture_pc_90492d1815a4de24610808328c983369.jpg?width=1200)
後半のミニワークでは、
イジャシハジメの儀式に倣って
各自祈りたいことを想い
何かをおでこにのせるオリジナル儀式を
それぞれが考えました。
わたしはおでこに葉っぱを
他の方は、鍵や丸い綺麗な玉など。
ミニカニ講座は1時間の講座なので限界がありますが
もう少し時間がとれれば
実際にそのものをおでこに載せるところまで
できたらいいなあと感じました。
儀式はできればひとりではなく
立会人がいるとより強力になるような
気がするからです。
またの機会をつくりましょう。
それにしても。
昔の人はこのように象徴を使ってお祈りの儀式を
していたというのはとても素敵なことだと思います。
現代でもそれは通じるはずです。
例えば
窓を拭く時に
視野がクリアになるようにと祈りを込めて拭く
ゴミを捨てる時に
自分の心の邪な想いもすてるイメージをして捨てる
など何をする時にもお祈りになります。
「すべての行動は祈り」
そう思って身体を動かしていくと
すべての時間が豊かに満ちていくように思えるのです。
今回もイジャシハジメの儀式を通して
いろいろな知恵をいただきました。
ありがとうございました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100558044/picture_pc_0c9e4749063afba74ae36bc0df59da7a.png?width=1200)
次回23日のミニカニ講座は「語る」
人間が蛇やカニのように不死だったという記述がある昔話や
カニが出てくるほのぼの昔話などを題材に
無意識の波打ち際を遊ぼうと思います。
単発参加も大歓迎!
ピピピっときた方、ぜひお申し込みください。
参加回数によって料金が変わります。ご確認ください。
↓
イベントページ
https://fb.me/e/5HETRg0jy
* * *
《春のミニカニ講座のテーマ》
第1回3/9 「うまれる」【終了しました!】
“命は海の彼方の未生の世界からやってくる”
かつてはそのように考えらており、産屋は波打ち際に建てられました。
産屋の床にはたくさんのカニが這いまわっていたそうです。
第2回3/16「祈る」【終了しました!】
かつて島では、生後7日目に行うイジャシハジメという儀式があり、
その中で、生きたカニを赤ちゃんのおでこに這わせる儀礼を行いました。
第3回3/23「語る」
島に伝わる昔話の中に、カニが出てくるお話があります。
そのお話をみんなで味わいます。
第4回3/30 「うたう」
かつて島では、言葉やうたに呪力をこめる文化がありました。
魔除けのうたのひとつにカニのうたがあります。
*会場 オンライン(お申込みされた方にお知らせします)
*日時 3月9日、16日、23日、30日 残り3回
木曜日 20時から21時
*参加費 1回1500円/2回2800円/3回3900円
*お問合せ•お申込み
ohisama.utaoto⭐︎gmail.com(あおきさとみ)←⭐︎を@に変えてください
メールにて、以下の4点を記入しお申し込みください。
①お名前、②メールアドレス、③お電話番号、④お申し込みの回数と日程
【案内役】あおきさとみ(カニアーティスト/表現アートファシリテーター)
奄美大島在住。石川県出身。東北大学卒業、大阪市立大学大学院修了後、関西を拠点に、音楽活動と心理職の二足の草鞋で活動しながら、沖縄、バリ、メキシコやペルーなどシャーマニズム文化の残る土地を旅する。2015年奄美大島に移住。2022年表現アートセラピー研究所トレーニングコースを卒業。現在は、臨床心理士として教育現場に関わりながら、奄美で出会うカニの民俗文化を探究し、そこから着想を得たワークショップや、絵や音楽などの表現活動を行っている。わかりやすく無駄のない目に見えるものばかりが重視される社会の中で、生き物としての人間を取り戻し、みえないものをみる豊かさを、みんなと一緒に味わいたい。
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