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小論文の基礎ルール2 書き方 例文 テーマ 社会人 看護 過去問 大学 添削 参考書

🔵看護受験:小論文の書き方
🔸基礎ルール:2
一文にあれもこれもと詰め込んでくる「お弁当受験生」がいます。
ここで「基礎ルール1」の続き
「お弁当受験生」っていう言葉、私が勝手に使った言葉ですよ。
受験生が私の文章を要約する際、「お弁当受験生」なんて言葉使ってまとめる作業をやったら、要約にはなりませんからね。気を付けてくださいね。
戻ります。
小論文は一文一義、一段落一義で書く!
基本です。
「一文一義」というのは一つの文章に一つの情報だけを書くことです。
一つの文章の中に含む情報を一つに絞ることで、簡潔で読みやすい文章になります。

読点で文章をつなぎ続けていませんか?

「相手に全て伝えよう」と気持ちが先走ると、読点で文章をつなぎ続け、一文が長くなってしまう傾向があります。
その結果、文章の構造が複雑になるだけでなく、伝える情報量も多くなります。

願書も面接も同じです。

(最悪な例その1)願書の場合
文章だけでなく中身も最悪です・・・。

私が貴校を目指した理由は、家から近くて、図書館が充実していて、実習が近くて、国家試験の合格率が高くて、社会人が多くて、緑が豊かで静かな環境で勉強できると思ったからです。

(最悪な例その2)
私が貴学を目指した理由は、高校から行っている部活の試合で友達が控えで応援をしている姿を見たときのことであった。

これだと、どの主語がどの述語に対応しているかがわかりません。

見た、という述語に至っては、主語は私なのか友達なのかが不明ですよね。

(最悪な例その3)
災害の多い日本で防災教育の実施は重要であるが、児童が総合的な学習の時間を使って災害に遭った方の経験談を聞くのは
有効な方法である。

一文に主語と述語が何個あるのか?
これだと何がいいたいのかさっぱりわかりません。
このような間違いを打破すべく、一文一義として、文章を細かくすることが必要です。
ひとつの文には、ひとつの主語とひとつの述語を使うこと!
これを徹底的に守れば、主語と述語のねじれを防ぐことができます。

(良い例その1)
きっかけは看護体験です。
きっかけは(S)
看護体験です(V)

(良い例その2)
日本は自然災害が多い。<そこで>、児童一人ひとりの命を守るために防災教育が必要だ。
<例えば>、災害に遭った方から体験談を聞く機会を設けるといった活動がそれに該当する。

1文目:日本は/自然災害が(S)多い(V)
2文目:防災教育が(S)必要だ(V)
3文目:活動が(S)該当する(V)

ひとつの文には、ひとつの主語、ひとつの述語を使うこと!
注意点がある。
主語は必ず入れること!
主語がない文は、書き手の主体がない文です。このような「主語なし文」は、自分と他人の区別をあいまいなままにしているときに生まれることが多い。ただし、例外がある。それが主語の省略です。同一主語が3文まで続く場合、その主語の省略は可能です。

例)
私は・・・
(私は):省略・・・・
(私は):省略・・・・

一文目の「私は」と二文、三文目の「私は」が同一主語であるため、二文、三文目の主語は省略できます。
ただし、四文目も同じ主語である場合、四文目から主語を復活させます。
例)
 私は・・・
(私は):省略・・・・
(私は)省略・・・・
 私は・・・
こうしないと、主語のありかがわからなくなるからです。ただし、4文目も同じ主語というのはほぼありえません。もし、同一主語が4文目も続くのであれば、その文章そのものを見直す必要があります。一文一義で文章を書くためには、文と文をつなげる語句をなるべく使うこと!

接続詞など、文と文をつなげる語句を適切に使ってください。これらの語句を使用することによって、文と文の関係が明確になり、読み手に自分の主張が伝わりやすくなるからです。

それから、同じ概念は、同じ語で表し続けることも基本です!

概念(がいねん)は、あるものについて多くの人が共通に持っている知識のまとまりです。
言葉が違えば、概念も変わるのが原則。逆に、同じ概念は同じ言葉で表されるのが原則。

コロコロと言葉を変えないように! 

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