How to 就職活動#16 〈小論文・作文対策〉コツをマスターして、文章力をつけよう
こんにちは!キャリタス看護です。
今回は、筆記試験の中でも小論文・作文の対策についてご紹介します。
書くときの注意点
読みやすい字で丁寧に書くことはもちろん、次の点に注意しながら書き進めましょう。
■設問を熟読し、何を求められているかを読み取る
出題者から何を求められているのか、テーマからずれないようにしなくてはいけません。書き始める前に設問をしっかり読んで理解し、書くべき要点を拾い出して書きとめておき、記載もれがないように、書き出した項目をチェックしながら書くといいでしょう。
■自分の体験など具体的な内容を盛り込む
病院側は新しい看護論を求めているわけではありませんが、一般論だけではなく、そこに自分の実体験や自分なりの意見も盛り込み、さらにその根拠も忘れないように書きます。ただし、自分の考えに固執しすぎないようにし、客観的な視点を持って書くように心がけましょう。
■誤字脱字、話し言葉に注意
誤字や脱字、話し言葉、流行語、略語は大きな減点になるので注意が必要です。書き終わったら必ず読み返すようにしましょう。誤字脱字を防ぐには、書く練習をする際にこまめに辞書を引き、新聞をよく読むようにすることが大切です。
■文体を統一し、自分のことは「私」と書く
「だ・である」調と「です・ます」調を混ぜないようにし、文体を統一します。女性も男性も、自分のことは「私」と書きます。
■一文が長すぎないようにする
だらだらとした長い文章は読みづらいものです。一文は40~60文字に収め、内容が変わったら段落を変えるようにします。
出題テーマと文字数
これまで小論文・作文で最も多いのが、看護学校や病院での経験を踏まえた「看護や看護師像について」、次に「医療全般について」「高齢者看護」「最近の社会情勢の中で関心のあることについて」など社会への関心をテーマにしたものも出題されています。文字数は800字が一般的で、400字、600字、1000字、中には文字制限なしというところもあるようです。
■過去の出題テーマ例
志望理由と入職後の目標について
当院にどのように貢献できるか
目指す看護師像について
看護師としてどうありたいか
実習で印象に残ったこと
学生時代に得たものについて
インフォームドコンセントと看護師の役割
携帯電話とモラルについて
あなたの家族に医療事故が起きたとき
看護師として個人情報についてどのようなことに配慮し、どのように取り扱うべきか など
書き方のコツ
意外と知らないのが、小論文と作文は違うということ。書くときの注意点は同じですが、体験から学んだことや感じたことを自由に書くのが作文。こちらは、人柄を感じさせる表現力が求められるのに対し、小論文は与えられたテーマに対して、自分の考えとその理由を論理的に説明する説得力のある文章が求められます。小論文と作文では書き方も異なるので、それぞれの書き方のコツを身につけておきましょう。
■作文の書き方
与えられたテーマに対して、あれこれ内容を盛り込みすぎるととりとめのない文章になってしまいます。書きたいことを一点にしぼって、自分の考えを明確にし、なぜそう考えるのか理由を書くようにするといいでしょう。そして、さらに次のことを意識して書くようにしましょう。
□「起承転結」で構成
「起」:テーマについての出だしの文章。テーマについてどう考えているか問題の提起。
「承」:身近なことや印象に残ったことなどを書き、導入の「起」のテーマをさらに展開。
「転」:話を一転させ、本題に入る。「承」で書いた考えに対しての疑問や反論、あるいは「承」の部分の考えを深く掘り下げて書く。
「結」:文章のしめくくり。結論を書く。
■小論文の書き方
□序論
論文全体の紹介。まず「どんな問題意識を持っているか」と問題を提起し、次にその問題に対して、イエスかノーかの立場を示したうえで、「何を考え、主張しているのか」という自分の意見を明確に表示する。
□本論
小論文の中心部分。なぜそう考えるのかといった事柄の背景、原因、証拠などをもとに、自分の主張を展開する。
□結論
論文のしめくくり。「~であるからこう考える」というように、読み手が納得できるよう、結論をはっきりと述べ、あいまいな表現は避ける。
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