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歌舞伎町で大歌舞伎を観た話



★こだわり強め観劇女子の注意事項★
ネタバレなし!

  • お手洗いは2階が空いてる印象!

  • のぼりは2階にもずらっとあります!

  • 冷房は結構強めです!

  • 爆音、レーザーなどの演出はないですが、福叶神恋噺でガチャガチャしたシーンがあります!きっかけはおきゃぴちゃん(中村かなめさん)が登場したらと思っていれば○

  • 基本劇場へはエスカレーターでのぼるルートです。多くの人が利用するので時間にゆとりを持って向かうことをお勧めします!

  • ドリンクのお支払いは現金不可!

  • グッズやお弁当は現金でも買えましたが、キャッシュレスのほうが空いている印象でした

  • イヤホンガイドがなかなか面白いのでレンタル推奨です!(他劇場同様、事前にネットで借りたら受け取りだけなので列に並ばず優越感〜でした)

  • 2階席へはスタッフさんにお願いすればエスカレーターも使用可能でした!劇場は寒いので、足の痛い方は無理せず!


◆観劇前のワクワク期間◆

今回はミラノザで初めての歌舞伎ということもあり、お練りやアドトラックなど新しい、珍しい試みがたくさんあって、情報が出るたびに、きゃっ!っきゃ!していた気がします。
一月の記者会見では演目のみしか発表されておらず、新作に関しては本人たちもよくわからんというような状態…
(どんな話か分からない作品の会見しちゃうなんてよく考えたら面白すぎる…笑)
制作時間・稽古期間がここまで短いのは歌舞伎ならではだなと思うし、公演数から見ても歌舞伎役者さん達、只者じゃなさすぎる…
以前、巡業で代役の稽古について勘九郎さんがお話されていたことがあって、大抵短い時間内で確認し、本番を迎えるのだそう。たまたま、その代役公演を見ていて、短い時間で相当稽古なっさたんだろうと思っていた私はびっくり。
とはいえ、今回は新作もあり!!ストーリーくらいは…と思っていましたが、まさかの役名しか分からない状態…
また、お練りの後の会見で「昨日から稽古が…」と。
何度もやっている古典作品ならまだしも、新作までもストロングスタイル!!
やっぱり歌舞伎役者は超人だった…

そして、今回の大目玉、お練り!!!
前回の平成中村座浅草公演がコロナの時で、お練りがなかったんですよね、なので、東京では久しぶり。
あ~楽しかったな…
ここ最近のお練りは名古屋や小倉といった地方だったためか、なんとなく
お練り=地方限定みたいなイメージがあって、発表はされたもののほんとにするの?という感じ。
でも、東急沿線に沢山ポスターが貼られて、見つけるたび写真を撮ってしまうほどわっくわくでした。
当日に近づくにつれて東京では雨が降り、心配していましたが、当日はとてもとても暑かった…
案の定、着いた時点ではひなた側がガラガラで日陰側が激混み…

そして、暑さ吹き飛ばすアドトラック…
よく渋谷や秋葉原で見るあの車、アドトラックって言うんですね。
(広告宣伝車なんてよびかたもあるそう笑)
一月の会見で、話題には上がっていたものの本当にやっちゃうとは…
うまく言えないけど「中村屋」を感じました…
俳優祭や中村座などこれは歌舞伎としてありなのか?と思うようなおバカなことも真面目に楽しんでやり切るところ、とても好きです。
パンフレット以外にもあのグッズできないかしら…
そしてそして、
やっぱりテンションが上がってしまう“のぼり”!!
お練りの時も並んでいてにひにひしてしまったのですが、なんと会場の中にずらっと!!
一階席ののぼりは結構混んでましたが、2階席ののぼりはめちゃくちゃ空いていたので、穴場ですよ!!
全然人がいないのをいいことに一緒に撮っちゃったりなんかして、浮かれておりました。

噂のアドトラック

★正札附根元草摺

公演があるたびにチケットを取ったり一幕見席を活用したりして絶対に観に行く曽我物。
個人的にすごく歌舞伎を観てる〜と思うのが曽我物でして…
古典特有の初見では難しいそうと感じる雰囲気や隈取、仇討ちというテーマも含めて「これぞ」という風に感じるのです。
今回の3作の中でもずば抜けて真面目な歌舞伎というか、言い方を選ばなければゴリゴリの古典な作品。
そこに若い虎之介さん、鶴松さんが配役されているのが新鮮!
しかも、幕が開いて1作品目…痺れました!
個人的にいちばん楽しみにしていたのもこの作品でした。
浅草の曽我対面では朝比奈だった虎之介さんも今回は五郎くん、本人も言っていましたが荒事です!(私もぴよぴよですので詳しくは書けませんが虎之介さんの成駒家は上方歌舞伎のお家、つまり荒事は江戸歌舞伎が作り出したので珍しいということですね!)
昨年、国立劇場でこの2人の作品は拝見した時から、背丈なのか声なのか、なんだこれ!と思うほど相性のいい2人。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、イヤホンガイドのわちゃわちゃしてるのも面白い…
可愛らしいお顔に加え、SNSや普段のお話ではすごく今時の子という印象ですが、舞台で観ると2人とも華があって、瑞々しいのにシュッとしてて爽やかな品がある役者さん。見た目だけではなく、踊りやお芝居もパワフルでポテンシャルの高さとギャップに毎度毎度やられております。
いつかこのお二人の曽我兄弟を観るのが私の夢です。
同時期に歌舞伎座では伽羅先代萩が上演されていて、あの時代の2人を観たことがあるお客さんもこの中にいるのかな〜なんて思ったら、わくわくが止まりませんでした。

★流星

お正月にも浅草で観たこの作品。
勘三郎さんで観られるの嬉しかった〜
視覚的には前回の色の違うお面使用の振りの方が役の変化は分かりやすいのだろうけど、お面がないからこそ、一役一役の表情が分かって面白かった!!
同じ人なのに全然違って見えるのはどうして?
ひよっこな私でも芝居が上手いとはこれか!!って思うほど素晴らしかった…
宗五郎や酒呑童子のときも思ったけど、なんか可愛いですよね。子供の可愛らしさではなくて、かわいげがある、というか、にくめない可愛さ?
勘九郎さんはやっぱり可愛い流星でした。
そして、勘太郎さんと長三郎さん…
二月の猿若祭でも感じましたが、若いだけで普通の歌舞伎役者さんでした笑
お芝居も上手、踊りも踊れる、なんてこった。
勘太郎さんなんて手も足も長いこと…
私自身、歌舞伎特有の子役が喋る高くて伸ばすセリフをまだかわいいと思えない人間でして、作品の影響なのか普通に喋るお二方は本当に普通のとても上手な歌舞伎役者さんでした。恐ろしや…


★福叶神恋噺


タイトルが一向に覚えられません…
全然関係ありませんが、会場限定ドリンクの略し方が「恋バナ」なのめちゃくちゃ可愛いですよね!
(私はジャスミン茶マニアなので正札附を選びましたが…
ゼリーが入っていて美味しかったです!)
この恋バナ、超絶猛烈に面白かったです!!!
これ、歌舞伎でやっていいの〜?がいっぱい。
あのパロディ!このパロディ!本当に面白かった…
歌舞伎好きもはじめましてさんも、そして本人たちも楽しそうで、まさに福だらけの作品。
まさか、私の初生道成寺がこんなことになるとは…
よく考えたら、七之助さんはこの作品のみの出演!
しかし、そうは思えないほど出ずっぱり!
大活躍で、アドリブもする…そして可愛い♡(また出た…)
最近は儚くて美しいイメージの役を沢山見ていたので、久しぶりに可愛いが強めの面白いお七様。
そして大活躍の虎之介・鶴松コンビ、この2人心強すぎる。
(兄2人に扱かれているのでしょうね)
なんと言っても、ひょっこりのぞく鶴松さん、とっても可愛い♡
完全に鶴松沼の住人なのでどの役も好きですが、特に健気な役はたまらなく好きです。
そして、天守物語以来の七之助虎之介コンビ!
また観られて幸せでございました。
あの時は意識が朦朧としそうなほどに美しい2人でしたが、今回は真逆。
魅力が尽きない…

★おしまい

私の歌舞伎との出会いはコクーン歌舞伎「切られの与三」でした。そのため、文化村さんならコクーン歌舞伎が良かった〜なんて生意気にも思っていたのですが、コクーン歌舞伎と同じくらい工夫され、新しい表現に感動の連続でした。
よく過去のことを羨んだり、懐かしんだりしてしまいますが、良くも悪くも、生きていくということはきっと新しくなる、新しいことを受け入れるということなのでしょうね…なんて。
もっと、新しいものにわくわくを感じながらレベルアップして生きていけるように…
明日からも頑張ろうと思います。

いつも手書きで残している観劇ログを電子化してみよう!と思いつき、今回残してみました。
続くといいのですが、無理せず気ままにやっていきます。
それではまた、ご縁がありましたら★


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