見出し画像

タフだけど、タフじゃない

・幼稚園時代の3年間、親友は発話が苦手な女の子
・ダメな大人のいうことを信じない子ども
・図画工作、時間内に仕上げたことがない
・デートに出かける前にサボテンをひっくり返したことで機嫌を損ねて、ドタキャン
・相手が困る質問をする。そのため、恐れられ嫌がられ疎ましく思われる
・誰かの苦悩に敏感。その場を取りなそうと空回り
・どんな集まりでも、すぐに自分のベストポジションを見つけられる


子どもの頃から変わらないぼくの気質を簡単なエピソードで表すと、こんな風になる。そんなぼくを評して、なるほどねぇと思う人、う〜んよくわかんないという人、ダメだこりゃと思う人。評価はまちまち。でもこれが、内外からやってくる刺激に反応するぼくなんですね、どすこい。



HSP(Highly Sensitive Person)HSC(Highly Sensitive Child)HSS(High Sensation Seeking)

〈HSP/HSC〉
人口の20%
ひといちばい繊細な人のこと
人以外の生物(100種以上)にも当てはまる
-
以下にあげる4つの性質をすべて持っている
-
複雑に深く考えてから行動する(Depth of processing)
刺激を敏感に受け疲れやすい(Overstimulated)
他人の気持ちを優先し、共感しやすい(Emotional reactivity and high Empathy)
鋭い感覚(Sensitivity to Subtle stimuli)
-
〈HSS〉
HSPの三割、人口の6%にみられる性質
衝動的でひとところに留まれない
変化を好み複雑で激しい刺激を求める
リスクをいとわない
繰り返すことが苦手で退屈しやすい


世の中には、どうにもこうにもいろんなものを感じとり、生きづらさに困っている人がいる。思うように振る舞えず、社会や他人と距離を置いてしまう人がいる。また、信頼されにくく疎ましい存在だというレッテルを貼られることもある。そして、致命的なことに、それを理解してもらおうと伝える術を持ち合わせていない。もしくはそれを放棄している。



自分とどう付き合ってるの?

〈危機察知能力と口伝伝承を駆使して〉
いち早く周囲の変化を感じ取り
-
無意識のうちに目に見えない脅威から身を守り
-
危険にさらされる前にそれを察知して
-
周りの人にも警告して行動を促す。
-
周囲で起こる険悪になりそうな場面では、先回りしてその場をとりなそうとする(だいたい失敗、へたっぴ)。
-
そしていま。ぼくの存在を感じ取ってくれるほんの一握りの人たちへ、「そっちは危ないぜ」と伝えるだけにしている。
-
いまはこれでいい。

また、

〈胆大心小を駆使して〉
-胆大心小
『旧唐書』遜思邈伝「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」 より
-
生き方は目立つ。かといって派手かというと、そうでもない。慎ましく生きている、つもり。ふりかえれば、大胆かつ繊細でありたいと、そう思っていた気がする。
-
それができているかどうかはわからないけど、目に見えない変化を感じ取りながら、社会や目の前で起きていることを目の端で捉えながら日々奮闘している。
-
小さく細かく。
いまはそれでいい。


度胸は大きく、意は細かでありたい

度胸:肝っ玉
意:こころ


〈自分を知る方法〉
ここに紹介した気性や習慣は、一見すると生きづらさの代表みたいに映るかもしれない。でも実は、慎重かつ大胆なリーダーにだってなれるし、繊細さと瞬発力を活かして新しい文化や芸術を生み出すことだってできるかもしれない。ぼくなんかは、どこに行っても生きていけるようにはなった、いまのところは。
-
あとはその可能性を信じて待ってもらうしかない。そしてなにより、自分を信じて生きていくしかない。

言葉は浅く意は深く

それが世知辛い世の中を生き抜くために必要な、自分の活かし方。


ということで、カミングアウト(生き残りをかけた主張)的、ネタバラシ的な自己紹介をしてみました。でも本当のところはどうなのかなんてぼくには興味はありません。それでいいぜ、と言ってくれるほんの一握りの友人知人さえいればいい、そんな風に思ってます。

世の中には稀にぼくたちの窺い知れないことがあって、理解したくないこともたくさんあって、知らなきゃよかったなんてこともざら。
-
そういう何かが目の前に現れたら、そこから離れるのもひとつの手。でもせっかくだから、静かに近寄って消極的に関わってみても噛み付きはしない。試す価値はある。


50という数の歳になったついでに、丁か半か、のるかそるかの生き方はそのままに、毎日起こる変化やもっと多くのことを伝えていこうと思ったのでした。


50歳の主張、おしまい

【4つの特性まとめ】
-
複雑に深く考えてから行動する
(Depth of processing)

一を聞いて十のことを知ることができる
調べ物は深く掘り下げ、知識の広さで他人を圧倒させる
お世辞や嘲笑を見抜く
物事を始めるまでにあれこれ考え取りかかれない
生き方や哲学などに関心があり、浅薄な人間や身のない話が嫌い
-
刺激を敏感に受け疲れやすい(Overstimulated)
人混みや大きな音が苦手
友達との時間は大切にするけど、気疲れしやすい
芸術作品に感動して涙を流す
些細な言葉に傷つき、忘れられない
些細な事にも過剰に反応
-
他人の気持ちを優先し、共感しやすい(Empathy and emotional responsiveness)
人が怒られていると自分のことのように感じ、同じように傷つく
悲しい物語の登場人物に感情移入しやすい
他人のちょっとした仕草、目線などの非言語コミュニケーションに敏感で、相手の気分が手に取るように分かる
幼児や動物の気持ちも分かる
-
鋭い感覚
(Sensitivity to Subtle stimuli)

生活の音が気になる
強い光などが苦手
他人の口臭や香水の臭いなどで気分が悪くなる
カフェインや添加物に敏感
チクチクする素材の肌着は我慢できない
第六感がよく当たる