色即是空

本当のところ、自分はどう生きたらいいのかわからないクォーターライフクライシスの真っ只中。

本当はブランドものも大好き、お酒を飲みに行くのも、賑やかな場所も、知らない人と出会うのも楽しめる。
だけれども、もう、とてもつかれた。
本当は緑豊かな場所で、一人きりで、読書をしていたい。だけれども、一人はさみしくて、気がつけば動画を眺めている。
たまの休日がこうなのだから、仕事のことで頭がいっぱいになれば余計なことを考えなくて済むだろうと一生懸命働いた。

心と体のバランスが崩れて、いっそう、ぼんやりとしたただの人になってしまった。

今までの人生では、「こうなりたい、こうなっていたい」という純粋な希望が多くあったはずなのに、年を重ねれば重ねるほど、「こうあらねば、こうじゃなきゃ」と何かにがんじがらめになっていく。

「こうじゃなきゃおかしい」と言われるのが心底嫌だった思春期があったはずなのに。

結婚？出産？自分が何者で、何を成し得たいのかもわかっていないのに？気がつけば、母が私を産んだ年に、もうすぐ追いつきそう。

気がつけば26歳、精神年齢は22歳のまま。見た目だけどんどん歳を重ね、新卒がまぶしく見える。

形あるものは全て無意味なもの、すべてこの身体を手放すまでに、本当に大事にしたいものを見つけたい。でも本当は見つけているのかもしれない、正解がない問いをずっと、ずっとこの白い画面に向かって、書き続けさせてください。