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【考える取り組み】好きってなんだろう

 またお会いできて嬉しいです。

 今回は好きとは何かについて考えてみようと思います。

 結論からいうと、私は好きとは「ビビビ」だと思います。

 何を言っているのかさっぱり分からない人もいるかもしれませんが、自分の中での好きとは、「ビビビ」以外の何物でもないのです。「ビビビ」とはつまるところ、直感ということです。この「ビビビ」という言葉は、オードリーの春日さんのラジオ内での発言が元になっており、自分の感覚と非常に合致するため使用しています。

「“ビビビ”があったらすぐに結婚したい構えがあるので若林さんよりは(結婚が)早い」


 好きとは何かを最近考えさせられる背景は二つあります。
一つ目の背景は、最近聞かれることがとても増えたからです。私の周りの友人の間では、男女問わずなぜか"お別れ"のブームが来ており、人を好きになることについて思いを巡らせる人が増えています。
二つ目の背景は、自分に恋人ができたからです。もうしばらくは立ち直れないかと思っていた春の失恋が嘘のように霞んで見えるくらいに、今の恋人と出会えた喜びに満ちています。

 そこで好きとは何かについて考えさせられる機会が増えているのです。


 では好きとは「ビビビ」と言いましたが、より深く言語化するとどのような言葉になるのでしょうか。

 それは端的に言うと、"本能と過去から導かれる直感的な好意"だと思います。「ビビビ」とはすなわち直感です。直感的な好意は二つに分解できると思います。一つ目が本能的な好意であり、これは遺伝子レベルでその人に対して好意を持つということです。例えばその人の体臭が好きとか、握った手の感覚が好きとか、遺伝子レベルで惹かれてしまう想いです。二つ目が過去の経験からくる好意であり、これは過去と対比される好意です。例えばこれまでデートした相手と比較して、滲み出るその人の人間性や価値観に対して魅力に感じてしまうような好意のことです。


 まとめましょう。好きとは「ビビビ」であり、その「ビビビ」は本能と過去から導かれる直感的な好意のことです。

 では自分の中で「ビビビ」と来る相手をどうしたら見つけられるのでしょうか。

 その答えは、たくさんの人や文化に触れ合い、時にデートをして人を知ることだと思います。Youtubeやスマホの中に答えはないと思います。

 つまり、いつか現れる自分の「ビビビ」を理解するためには、自分の過去を豊かにするしかないのです。

 例えば、思わず口に入れた瞬間に溢れる「美味しい!」という感覚は、本能的に美味しいと思う要素と、過去の食の経験からくるものです。ただ本能的な美味しいは人間に備わっているものであり、実質的にその人の「美味しい!」は過去の経験に支えられています。

 それと同じく、「ビビビ」を理解するために、人と文化に出会い、自分の過去を豊かにして、自分の中での「ビビビ」の感覚をよりシャープで鋭いものにしていく。その過程で、無意識のうちに「ビビビ」の感覚は胸奥に落ちていき、忘れ去られてしまうかもしれません。しかし何かを見たときにそれと関連する思い出が想起されるように、鋭い「ビビビ」が意識の下で育てられていれば、その「ビビビ」と類似する相手と会った時に、鋭く尖った直感的な好意は、自分の脳天を撃ち抜くまでに至るのではないでしょうか。


 最後に「ビビビ」を端的に表したスピッツの歌詞を紹介したいと思います。

 君が世界だと気づいた日から 胸の大地は回り始めた
 切ない空に浮かべていたのさ かげろうみたいな二人の姿を

『日なたの窓に憧れて』 スピッツ


 本日は以上です。

 ここまで来てくれてありがとう!

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