編集長のイチオシ記事をご紹介!(No.985)
考える人 メールマガジン
2022年11月10日号(No. 985)
世界文学をゆる~く――編集長のイチオシ
『華麗なるギャツビー』『ゴドーを待ちながら』『リア王』『カラマーゾフの兄弟』など、そのタイトルには馴染みがあっても、「ちゃんと読んだことがない」「ずいぶん昔に……」という人も多いと思います。そんな古今東西92の作品に、作家の津村記久子さんが向き合った記録をまとめた『やりなおし世界文学』(新潮社)。その刊行を記念して、津村さんと翻訳家の岸本佐知子さんによる対談を公開いたしました。
前篇 『ボヴァリー夫人』は「吉本新喜劇」!?
後篇 「ギャツビーて誰?」から始まった
多くの海外文学の邦訳を手掛けてきた岸本さんが「自分では絶対訳したくない作品」を挙げれば、津村さんが「一緒にイベントに出たくない作家は?」と問う。そしてフローベール『ボヴァリー夫人』は爆笑シーンの連続で、まるで「吉本新喜劇のよう」と盛り上がります。
「名作」という世評に怯むことなく、時にツッコミを入れつつ、虚心坦懐に読んでみれば――二人による新しく楽しいアングルに導かれるようにして、あれもこれもと読んでみたくなること必至の対談です。(編集長・金寿煥)
(「波」2022年11月号)
呉座勇一さんの連載が『武士とは何か』として刊行されました
「考える人」で連載されていた呉座勇一さんの「名ぜりふで読み解く日本史」が、大幅加筆のうえ、『武士とは何か』というタイトルで新潮選書から好評発売中です。
【義時から家康まで、大河の主役たちが登場!】
源頼朝・北条義時から織田信長・徳川家康まで、33人の「名ぜりふ」から、中世武士たちの「アナーキーな本質」を描く瞠目の一冊です。
武士たちが活躍した時代背景、そして彼らがいったいどのような行動原理を持ち、どのような思考様式を持った存在だったのかを、分かりやすく解説しています。
本書を読めば、小栗旬さんが演じる北条義時が人気のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、そして松本潤さんが主演する来年の大河「どうする家康」を、より深く楽しめるようになるはずです。
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