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ようかんって、なんで「一棹(さお)」と数えるの?(No. 852)

考える人 メールマガジン
2020年2月13日号(No. 852)

入江敦彦さん『京都でお買いもん 御つくりおきの楽しみ』サイン本プレゼント!


入江敦彦さんのセンスが光るオーダーメイドのお買い物と楽しい交友録が綴られた人気連載「御つくりおき」が、『京都でお買いもん 御つくりおきの楽しみ』として刊行されたのを記念して、サイン本を抽選で3名様にプレゼント。締め切りは2/20(木)23:59!

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ようかん、その奥深さを味わうために。
特別企画「虎屋 赤坂ギャラリーを訪ねて」


和菓子の老舗「虎屋」に、和菓子の研究をする「虎屋文庫」という部署があるのをご存じでしたか?

「ようかんって、なんで羊の羹(あつもの)で羊羹って書くの?」「ようかんって、なんで『一棹』と数えるの?」――奥の深い「ようかん」について、虎屋 赤坂ギャラリーを訪ねました。全3回の特別企画、まずは〈ようかん情報編〉から。

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■第1位 吉川トリコ「おんなのじかん」
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妊娠・出産・不妊治療について、ご自身の体験や気持ちを率直に書いてこられた吉川さん、ついに体外受精をやめることに。〈やれるだけのことはやった。これで卒業だ〉。大きな反響がありました。

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■第2位 日々野鮎美(イラスト・監修 信濃川日出雄)「山と食欲と私 日々野鮎美の山歩き日誌」
西日本最高峰の霊山、石鎚山(弥山)に挑戦!

前回の剣山(徳島県)に続く「四国で登山」シリーズ第2弾!今回は愛媛県の石鎚山へ!記事の取材は秋に行ったもので、今の時期の登山はオススメしません。十分な体力づくりと準備を!

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■第3位 宇野維正・田中宗一郎『2010s』試し読み
第1章 レディー・ガガとピッチフォークの時代

2010年代のポップ・カルチャーを、宇野維正氏と田中宗一郎氏が総括する新刊『2010s』が、おかげさまで大好評! 店頭品薄でご迷惑をおかけしておりますが、この試し読みでアップをしておいてください!

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■若菜晃子「おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子」(2/6)
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新刊『旅の断片』が好評の若菜晃子さんが、その土地の人々に愛されている「地元菓子」を探してあるく旅、今回は長野県松本 。「三九郎とまゆ玉」って何でしょう?

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テレビ番組で流れていた「のら猫・どら猫」の語源に異議あり! 「おのれ」→「おどれ」のように、音が濁ることで指すものの価値を下げる「濁音減価」とは?

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編集長のお気に入り


◎舞城王太郎原作・脚本テレビアニメ『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』

今クール、TOKYO MXテレビで放送され、AmazonプライムビデオやNetflixでも配信されているアニメですが、往年の舞城王太郎の小説『煙か土か食い物』『阿修羅ガール』『好き好き大好き超愛してる。』の読者にどれくらい届いているのでしょうか?

近年、舞城王太郎さんがアニメや漫画の世界に進出し、アニメでは『龍の歯医者』の原作・脚本、漫画では『バイオーグ・トリニティ』の原作、『月夜のグルメ』の原案、『この恋はこれ以上綺麗にならない。』の原作をしていることは知っていましたが、このオリジナルアニメ『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』が、一番、舞城っぽいと感じています。

大量殺人や猟奇殺人が続発する社会で、捜査組織「蔵」が犯罪者の残留思念から無意識世界「イド」を構築するシステムを運用しています。娘を三年前に殺されている元刑事・鳴瓢秋人は、イドの中で名探偵・酒井戸となって謎を解き明かし、犯罪者の足取りを追うことに協力する、というSFミステリーです。

無意識にもぐって、そこで犯罪者を推理する物語となると、なかなか抽象的でアニメとして感情移入しにくくなりそうですが、舞城さん独特の省略の仕方によってか、「Fate/Zero」「空の境界」などで知られるあおきえい監督の技術のおかげが、意外とするっと物語世界に入れます。なかで起きる猟奇犯罪は思った以上に怖いのですが、そこも『煙か土か食い物』『暗闇の中で子供』など奈津川サーガを思い出し、懐かしくなりました。

ちなみに舞城さんの本職は小説家なのだし、この作品の原作が小説でないかな、と探しても出ていません。『ID:INVADED イド:インヴェイデッド #BRAKE -BROKEN』という漫画(小玉有起・絵)が先ごろ刊行されましたが、アニメの漫画版かと思ったら、これはこれでまた別のオリジナルストーリー。アニメはアニメ、漫画は漫画、小説は小説で別々のことをする、そういうところがいかにも舞城さんらしいのです。

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