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自分の人生を否定されたようでひどくショックを受けたことと、それでもいいのだと思えたこと

私は今、大企業に所属しているのだが、入社5年目ということもあり、「自分の人生ってこういうことがやりたいんじゃないかな」みたいな妄想をしてるとき、 SNS で流れてきたとある会社のプレスリリースを見て、「自分の妄想と合致してる!」と感銘を受け、その会社の面接を受けに行ったことがある。

プレスリリースで見た通り、その会社のサービスは素晴らしく、また働いている方も聡明そうな方ばかりだった。


その会社の面接のような、面談のような場で、

「君は本当は何をしたいの」

と問われた。

「今の自分の思考としては、『こんなことがやりたいんじゃないか』という答えを今は思ってます。」みたいな答えを言ったところ、

「それは何をきっかけに思ったの?」「原体験は?」「それを一生を求めたいの?」みたいなことを言われ、答えられない自分に愕然とした。


聞くところによる世の中の成功者の多くは、幼い時に親を亡くしていたり、貧しい環境で育ったり、何らかの挫折があったり…

幸いなことに、私にはそのような苦労もなく育ってきた。また、大学生まで、今考えると恐ろしいほど世の中のことを何も考えていなかった。

そのため、高校生の時に将来の夢何か決まっていなかったし、ましてや、就職活動している間ですら、人生をかけてやりたいことが決まっていたわけでもなかった。

その面接は、これまでの自分の人生を否定されたような気分になった。


ただ今になって思うことだが、その会社で働く人たちは…

一生そのテーマのことを追いかけるのだろうか?

自分の人生の答えが出ているというのだろうか?

答えとは言わないにしろゴールまでの道が見えているのだろうか?

私はその日のことを思い出しながら、考えている。


自分の「人生」や「幸せ」は、答えのない問いであり、それを問うことをやめないことが、人生の成長であり、それ自体を人生の主体としておきたいと思っている。

挫折もなく、何も考えないで生きてこれた人生だったけど、それこそが挫折であり、その頃の自分を猛省し今を生きている。

その猛省を続けることが自分の人生だと思っている。


自分の人生の答えなんて、決めない。

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