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話し合いは「しょうがない」がゴール。

わたくし、もやしの自己紹介

もやしの勤めるオルタナティブスクールは子どもがやりたいことをやる珍しい学校。3歳から12歳の子どもが毎日通っている。
・自ら考え行動できる人間に育つ
・全ての人が認め合う社会
・大人も子ども共に学び合う
を大切に記事を書いていきます。

2ヶ月ほど、おやすみしましたが再開します。


子ども会議の進め方

①一人一人子どもの気持ちを確認する
②共通点と相違点を認める
③相違点に関して、どうしたいかを伝え合う
④納得いくアイディアを探しながら、どうしたいかを伝え合う。
⑤全員がしょうがない。と思えるように

子ども達6名で鬼ごっこをしていたときのこと。
急な喧嘩が始まった。
女子Aちゃんが泣いている。
男子Bくんが気まずそうに「女子は卑怯、意味わかんない」
それを、見ていたCちゃん

①一人一人子どもの気持ちを確認する

Aちゃん「鬼なのに嘘をついてた」
Bくん「男子ロッカーに女子は入っていいのに、女子ロッカーには男子が入ってはダメという。」
Cちゃん「室内だけで鬼ごっこするって決めたから、外に行ったらダメ」

一人一人の思いが渦巻く。

②どの話をするか整理する。

・鬼なのに嘘をついた件
・男子ロッカー、女子ロッカーの件
・室内のみの鬼ごっこの件
この3つの話が混在して話していて、収拾がつかなくなっている。
一つずつ話して、相手が何を思っているのかを共有する。

③共通点と相違点を認める

【鬼なのに嘘をついたに関して】
共通点:「鬼じゃない」と嘘をついてほしくないと思っている。
相違点:女子チーム内で内緒で鬼を変えて、タッチすることがあった。

【ロッカーに関して】
共通点:ロッカーは男子も女子も性別に関係なく全員入っていいと思っている。
相違点:鬼ごっこ中に女子ロッカーに入ったらダメなタイミングがあった。

【室内のみの鬼ごっこに関して】
共通点:外では鬼ごっこなしと思っていた。
相違点:ウッドデッキを外とするか室内とするか。

④納得いくアイディアを探しながら、どうしたいかを伝え合う。(今の気持ち)

【鬼なのに嘘をついたに関して】
女子チームがあったことを初めて知った人がいた。チームではなく個人戦がいい。

【ロッカーに関して】
全員がロッカーに自由に出入りしていいことにする。

【室内のみの鬼ごっこに関して】
ウッドデッキは汚れているので、綺麗にすることで室内として鬼ごっこに使う。

⑤全員がしょうがない。と思えるように

出した答えに全員が満足して納得することはない。
どこかを我慢しないといけなかったりしたり、時には話し合いの途中で諦めて話し合いをやめてしまうことも、しばしばである。
話してもしょうがない。本当はこうしたいけどしょうがない。
そんな「しょうがない」経験は他者と生きていく上で大切である。

「しょうがなくない!」と言って感情が溢れている状態から
「しょうがない」と言って進んでいく。

そして気持ちを伝え合う「しょうがないへの過程」が大切なのだと思う。

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