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娘が「いや。」と言った日

わたしには、1歳2ヶ月になる娘がいる。

今日、いつものように、娘の好きな納豆オクラしらすねばねば丼を用意して、スプーンで食べさせようとすると、

いや。

と言われた。

今までも、食事は結構拒否されることが多くて、トータルで100回くらいはスプーンを叩き落とされてきたけど、「いや。」と言われたのはこれが初めてだった。

せなけいこさんの絵本に『いやだいやだ』という有名な作品があって、そこに登場するお母さんなら、「それならかあさんもいや」と言うんだけど、わたしは何も言えず、もう一度無言でスプーンを口に運んだ。

そしたら、また、いや。何回やっても、いや、いや、いや。何でかは分からないけど、とにかく、いや。

いつものように、多少無理矢理にでも食べさせることはできたけど、そうはせず、娘の「いや。」を尊重した。

大人になると、「いや。」って言う機会はほぼない。仕事中は、上司にずっと「いや。」って思っていたりするし、上司の存在がいやだったりもするけど、口にだすことはまずない。そうすると、「いや。」は子どもの特権なんだと思う。

これから何千回、何万回と、わたしは娘に「いや。」って言われるだろうし、そのうち「嫌い」とか「死ね」も言われるかもしれないけど、娘の口にはスプーンを差し出し続けたい。




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