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幼稚園に行く話

みなさんこんばんは。今日は幼稚園で自閉症の児童の登園サポートをしてきました。

今日久々に幼稚園に行ってきたので、そのことも取り上げたいと思いましたので、少しお時間ください。

U1は週に2回放課後デイサービスから幼稚園に出向しており、5歳の年中の男の子の面倒を見ております。年少から関わり始めて、その当時は全く園の生活に馴染めずに奇声をあげたり、他害などたくさん問題がありました。

共働きのご家庭で、その子は必ず登園に保護者が必要になっており、毎回保護者同伴で登園できないので、その代わりにU1が入ります。この子のケースではないですが、家では問題がそこまで見えなかったけれども、特性があり、集団活動などになるとエラー行動が出てしまい、家と外の我が子のギャップにショックを受けてしまう親御さんも少なくありません。ADHDや自閉症のような特性がある子にとって集団生活というのはかなりハードルの高い試練です。

1年間関わり続けてきて、たくさん成長を見せてくれて本当に頑張っているなと思ってます。今日も始業式という地獄のような座るだけの時間、頭を上下に揺らしながら耐えていました。冬休みもあって、園のリズムも忘れかけているので、余計に大変だったと思います。終わったらたくさん褒めてあげました。半年前であればこのような会に参加すらできませんでした。鬼にも天使にもなり、何度も仮面を付け替えて過ごしましたが、「愛する・信じる」というのが現在のU1が子供と関わる際に大事にしていることです。愛があれば他人の子も叱れますし、信じればあえて失敗させることもできます。ムツゴロウさんのように褒めてあげると、叱ってもついてきてくれます。幼稚園ではU1はムツゴロウさんです。

自閉症の彼は自分の世界にこもりがちで、友達との関係に消極的です。年中になった時からU1に懐いてくれた同じ学年の男の子がいて、彼にたくさん協力してもらって、お互いに手伝ったり、一緒にご飯を食べたり、そんなことをしながら3、4ヶ月経ったところで、「お友達」といっていたのが「○○ちゃん」と名前を覚えるまでになりました。周りの子からすると何てこともないことですが、こちらは大騒ぎです。大喜び。

そう言っても中々一緒に遊ぶなど積極性は上がってはきませんが、U1に手助けを求めにきたときにも「○○ちゃん手伝ってくれると思うよ」と促して少しでも他のことの関わる時間を作ってあげたいと思っています。お母様は公園遊びにとても消極的で、他の子に迷惑がかかるという理由で公園でも1人かお母さんとしか遊ばせないので、園の生活が家以外の社会との貴重な接点になっています。

幼稚園は学びが多いです。本当に幸運なことに現在出向している幼稚園が自然が豊かで、のびのび生活できて、カリキュラムも”個“を尊重するものになっており、1日の半分は自分でどんな活動をするか考えて生活するような設計になってます。異学年の関わりが基本で、自分も通いたくなるような素敵な園です。U1もたくさんのことを学ばせてもらっています。今日は正月のお餅をお煎餅にしました。毎日何かメニューを決めて調理実習をします。調理する材料は園の畑や木から収穫します。

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そんな彼も今年年長になります。関わると言った以上最後まで面倒見て来年の卒園を迎えたい。幼稚園は毎日たくさんのドラマがあり、コメディがあり、先生方のプロフェッショナルに行くたびに感心します。

どうしてショウガをしながら放課後デイに足を突っ込んでいるかというと、将来的に特性があって社会に馴染めない人も、もしかしたらU1と一緒に関われるのではないかという模索があるからです。能力は個々素敵なものを持っています。すでに武器にできるような天才的な才能を持つ子もいます。

私自身も特性があるのではないかと思う節があり、学ぶにつけてあぁそうかもなと思う場面が増えて、診断こそもらってないですが、彼らの困難に少しばかり共感できることがあります。

ショウガの魅力をもっと広めていきたいと思っておりますが、どこかのタイミングでどういう縁があるかわかりませんが、できる範囲の中で関係を続けていきたいと思ってます。

毎日子供達から刺激をもらってます。時にドンキで頭を殴られるくらいインパクトのある一言を言い放つ子もいます。U1も負けていられないと幼稚園児に対抗意識メラメラ燃やしております。

そんなところでしょうか。

無事に卒園を迎えられたらまた記事にさせてください。泣いてしまいます。

それでは今日はこの辺で。


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