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### 自己破産って逃げじゃない!銀行員の本音と再スタートのススメ



銀行で働いていると、いろんな融資の回収に関わることになりますが、特に小規模の融資先とのやり取りは、大企業相手とは全然違います。今回は、自己破産についての銀行員の本音を、少し正直にお話ししようと思います。

#### 自己破産でスッキリさせるのも一つの手です

正直に申し上げますと、自己破産していただいた方が楽だと感じることがよくあります。特に少額の融資の場合、延滞が続くよりも自己破産で問題が片付く方が、手続きが簡単で済むんです。

信用保証協会が関わっている融資なら、代位弁済であっという間に終わりますが、プロパー融資(銀行が独自に出した融資)の場合、自己破産ではなく延滞が発生すると、これが厄介なんです。顧客と返済についての相談や交渉が必要になり、正直、かなり手間がかかるんですよね。

#### 大きい融資と小さい融資で話が違います

もちろん、多額のプロパー融資が回収不能になると、銀行の経営にも影響が出てしまいます。でも、少額の場合は、自己破産で「ゲームオーバー」にしてしまった方が、結果的に良い場合が多いんです。

このようなことを申し上げるのは少々差し控えるべきかもしれませんが、ダラダラと経営を続けるより、自己破産で一度リセットする方が、むしろ健全なのではないかと思います。返済が滞る頃には、最初に融資を担当した行員はもういなくて、新しい担当者が回収を行うことになります。その新しい担当者は、恨みを持っていないわけです。

自己破産は逃げることではなく、国が認めた再スタートのための制度です。資金繰りに苦しみ、自ら命を絶った方を何人か見てきましたが、銀行員も人間ですので、自己破産をしたからといって誰かを恨むことはありません。借金で悩まないでいただきたいのです。最悪の場合、自己破産も選択肢に入れて思い切って仕事を続けてみることで、案外良い結果に繋がるかもしれません。

#### 新しい一歩を踏み出しましょう

こうして見ると、自己破産は決して逃げではなく、もう一度人生をやり直すための一歩なのです。銀行員としての経験から申し上げますと、厳しい状況に直面した時こそ冷静に考え、自己破産という選択肢も視野に入れつつ、うまく乗り越えることで、良い結果に繋がることがあるのです。

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