リーチクライマーの育て方

周りから「ずるい」みたいな感じで言われすぎて「もうリーチに頼らずに登れるクライマーになってやる」とか思っている人もいると思うんですけど、何を言われても放っておけばいいんですよ。

なんでスナイパーライフルしか持ってないのにアサルトライフルやらマシンガンやらを持った連中と一緒に敵陣に突撃しなきゃいけないんですか。一人だけ即死するわ。なんの成果もなく野たれ死ぬわ。

ボルダリングって自分の得意とか有利を如何に活かすかって言うところに一番伸び代があると思うんですよね。それがリーチなら使わなきゃ損じゃないですか。

(引用元:漫画「 グラップラー刃牙」24巻)

まぁ、だからと言ってただ単に遠いホールドを取りに行けばいいってもんじゃなくて、きちんとした積み重ねが必要ではあります。リーチはあるだけじゃダメなんです。リーチがきちんと使いこなせるようにならないと真のリーチクライマーとは言えないんです。

基本が固まった上でリーチが使いこなせれば、もう基本のムーブが必殺技になり得ますからね。派手さと奇抜さはかいらんのですよ。

そもそもリーチクライマーがずるいと言われる要因の一つに「明らかに基本が疎かになっているのに登れてしまうから」があると思うんですよ。

初心者から見ても基本を無視したバタバタムーブで体格任せに完登し続けていたら「ずるい」とも言いたくなるし、リーチクライマー全体がそういう目で見られる流れを作ってしまっても仕方ないのかもしれません。

じゃあどうしたらいいんだ言って言うお話なんですけど、これはもうただ単に基本をきちんと学び直すことと、リーチを活かすための基礎を強化することですよね。

「おいおい長々と講釈を垂れておいて結局はそれかよ」当たり前だろ。一瞬で強くなれるわけないだろ。「一瞬で強くなるための秘密をあなただけに教えます」とか言ってたらここはもう情報商材サイトかやばいおクスリ売ってるサイトなんですわ。

まぁそれはさておき、経験則で言うとリーチクライマーは足腰から鍛えるべきだと思います。

リーチクライマーって足腰が弱い人が多い気がするんですよ。届いてしまうが故に軽視しがちな部分と言うか、きちんと鍛えないとずっとそのままなんですけどね。で、高グレード帯になってからそれがより顕著になってしまう。届くはずの距離に届かないし、足がやたらと切れてしまう。

本来なら足が切れるシーンも中々ないんですけどね。大抵は射程圏内なんだし。リーチがある分振られが大きくて消耗しちゃうんだから極力足が切れないようにするべきなんですよ。

足腰を鍛えると不安定な体勢でもリーチが活かせるようになります。ホールドは蹴り出すのではなく押し出すイメージで、最後までつま先がホールドに残るように意識するだけでも多少の変化はあるかも。

当たり前のことなんですけど見ているとそれができていないリーチクライマーって多いんですよ。まぁ長い分難しいっていうのもありますからね。

勿論それ以外にもリーチをフルに活かそうと思ったら色々な要素が必要にはなるんですけど、まずは足腰。リーチクライマーは足腰から鍛えましょう。僕は毎日狂ったようにワイドスクワットをしています。

あと基本を学ぶ上で何度も読み返したバイブル的な本があるので一応紹介しておきます。もう絶版だとは思いますけど。この本は本当に良かった。この本のおかげで今の自分の登りがあると言っても過言ではない。

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