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短歌 #14 雨の回顧録

あなたとはただ手をつないだだけだったそれ以上でもそれ以下でもなく

雨だれに耳を取られて気絶するふと蘇るあなたの匂い

真夜中に鳴るワン切りの電話にはあなたからのも混じってたかも

雨音は記憶を辿る装置なり雨粒の数さえ聞き分けながら

「女の子って感じ」だと言っていたそれがあなたの最後の言葉

ありがとうございますサポートくださると喜んで次の作品を頑張ります!多分。