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【詩】お腹の緩い僕

今日僕電車に乗ったよ
3つ隣の駅まで買い物するために
僕の住んでいるあたりには
百貨店が無いから

とても綺麗な包装紙と
ピカピカのリボンで包まれた
いい香りのする
紅茶によく合う焼き菓子を
パリッとした紙袋に入れてもらうために
僕は電車に乗ったんだ

ドアが閉まる
ゆっくりと静かに
走り出す電車
僕の手のひらには
じっとりと汗が

なぜだろう
僕は電車に乗ると
手のひらじゅうが
汗まみれになって
悲しいくらい
お腹の下の方が
キリキリし出すんだ

でも今日は大事な日だから
いつも楽しく会話をしているけれど
会うのは初めてのあの人に
何をあげたら喜んでもらえるのか
1ヶ月悩みに悩んで
おばあちゃんにも相談して
これなら間違いないからと
選びに選び抜いたお菓子を
やっと買いに行ける時間ができたのに
こんな日に
いやんなっちゃうよ
買い物するだけなのに僕は

ありがとうございますサポートくださると喜んで次の作品を頑張ります!多分。