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24卒・フリーター・実家暮らし

 今日も頭の中で『俺たち何?え?チームこどおじ!』と、誰かが歌っている。

 自分は今年の3月に大学を卒業した。新卒だ。気圧とか気温とか、メンタルの不調もあって就活はしなかった。なんとなくフェードアウトするように大学を卒業した先に待っていたのは、ヌルッと始まる新生活だった。新生活といっても、下宿先をヌルッと解約し、実家に戻ってヌルッとバイトを始めた、なんともヌルッとした毎日。春休みの延長のような生活である。
 大学生の頃は夢とか目標がある人たちがたくさんいる場に身を置いていて、自分自身もやりたいことがあったし、たくさん刺激を受けていた。ただ、メンタルや体調の不調で、気づけばご飯が食べられなくなり、よく眠れず、かと思いきや寝過ぎたりと、そんな生活を昨年は送っていた。

 バイトの身分では当然実家にお金を入れるようなこともできず、自分の料金の支払いもままならず、親の骨で出汁をとっているような状態である。振り込みのハガキが怖い。
 大事なLINEも2週間近く先延ばしにして、いよいよヌルッと人生が子供部屋で終わっていくのではないかという、でっかいフワッとした不安の布団に包まれて今日も12時間は寝る。

 本当に『チームこどおじ』だったら、こんなに不安じゃないんじゃないか?子供部屋にいる大人はおそらく基本的に孤独だ。仲間はとっくに自立しているのだから。たまに誰かと遊んでも、確実に埋まらない溝が深まっているのを感じてしまうから不安になるのだ。その溝が埋まったときにきっとスタートラインに立てると思っているが、毎日深くなる一方なので埋めるのではなく飛び越えなければいけない。真っ当な日々を望むならね。
 まだ今は身体も心も万全じゃなくて、なんとかバイトをしているけど、そのうちきっと、大きな子供部屋を作って本当に俺たちひとつのチームになろうな。チームこどおじで傷舐め合い、契り交わし引っ張る足
契り 契り 契り 契り
契ろう 契ろう 契ろう 契ろう
契り 契り 契り 契り
契ろう 契ろう 契ろう 契ろう…

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