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「知識」「視点」を「知肉」に!⑦

セミナーを実施させていただき、担当者の方から「完璧でした」というお言葉をいただいて、同僚とともにとてもうれしい時間を過ごしたかねこです。

さて、佐々木さんの書籍「読む力」、自分のための「知肉」を育てる4つのステップの章を読み進めてみました。

情報保存のやり方は、①頭の中に保存するものと、②コンピューターへ保存するものに区別する必要があるそうです。

コンピューター保存のメリットは、たくさんありそうですが、次の3つです。コンピューターは、決して忘れない、心底うらやましい。。。
①容量に限界がない
②コンピューターは決して忘れない
③その都度、必要な情報を取り出しやすい

が、デメリットとしては、「概念」になっていないことだそうです。
「概念」について、佐々木さんの人生物語として、以下のように説明してくださっています。著者紹介にも紹介されている内容ではありますが、物語として読むと、より佐々木さんという人に興味がわきます。
<佐々木さんの人生物語>
大阪で過ごした子どものころの思い出、転職した親にともなわれて引っ越しした愛知県、そこで進学した牧歌的な高校生時代。東京の私立大学に入学が決まり、安いアパートを探し求めたこと。ロッククライミングにハマり、大学に行かなくなって最後は中退し、なんとか学歴不問の新聞社にもぐり込んだこと。そして事件記者時代に大病をして退職を決意し、フリージャーナリストとして再出発したこと・・・。

一方、記録力は弱いが、人間の頭は、「概念」をつくることが得意です。
コンピューターと人間の頭が協力して、メモを概念に、さらに「知肉」していく4つのステップが紹介されています。

知肉を育てる4つのステップ

この4つのステップを『罪と罰』を例に、「メモ」と「概念」の具体的な紹介が続きます。

「メモ」と「概念」

複数の「メモ」と「概念」を集めて世界の全体像をスケッチしたものが「世界観」で、「世界観」から自分のための「知肉」に育てると次のようになります。

世界観と知肉

最後に、無意識の領域で、情報と情報が衝突して発火し、「新たな視点」が降って湧いたように浮かび上がってくる、「コビトさんたち」の存在が紹介されています。「コビトさんたち」が、概念を結び付けてくれることで、「世界観」と「知肉」が「舞い降り」てくれるそうです。
コビトさんたちが自由に働けるようにするための方法は、次章で紹介されていますので、読み進めるのが楽しみです。

ふとした瞬間に、過去の何かを思い出したり、ピンときたりする理由や構造がイメージできた章でした。
次週の提案に向けて、何かが降りてきてほしいと強く願う今日このごろです。

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