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双方向のコミュニケーション

コロナ禍で、自身の生活・行動・考え方が変化した項目として一番割合が高いのが、人付き合い、コミュニケーションといわれています。
代表例は、オンラインコミュニケーションの台頭です。
その他、食事は、インスタント食品や間食をとる機会が増えた一方、運動時間やぐっすり眠れる回数が減ったなどといった状況もあるようです。

上記のような背景があってか、今年は特に、メンタルヘルスをテーマに、コミュニケーションや生活習慣にスポットをあてたセミナーをさせていただく機会が多くありました。

職場におけるメンタルヘルスケアの1つに管理職が行うラインケアというものがありますが、ラインケアを機能させる上で大切となるのが、メンバーによる相互ケアです。
これは、社員同士、上司と部下の双方向のコミュニケーションのことで、風通しのよい職場関係を築くことにつながり、ストレスを軽減し、心理的安全性を高める効果をもたらします。
双方向のコミュニケーションにおいては、ストロークを活用することで、双方向のコミュニケーションの土台を築くことができます。

ストロークとは、人との触れ合いの中で交わされる言動や働きかけのことで、ポジティブなストロークは、心の栄養ともいわれています。

ストロークの種類
①肯定的ストローク
②否定的ストローク
③ノーストローク

①の肯定的ストロークとは、相手を認める反応のことで、「笑顔で対応する」「労いや感謝を伝える」「挨拶をかわす」などがあります。
②の否定的ストロークとは、相手を認めない反応のことで、「相手を批判したり注意する」「相手を制止する」「不機嫌な表情を見せる」などがあります。
③のノーストロークとは、ストロークを与えないことで、「無視する」「反応せずにスルーする」などがあります。

どうやら、ストロークを増やす、もっというと肯定的なストロークを増やしていくことがよさそうですが、どのようにすすめていけばよいのでしょうか。

ストロークを増やすための3つのステップ
ノーストロークを止める
②人の発信をキャッチし、反応する
③ポジティブに反応する

①のノーストロークを止めるとは、自ら発信する機会を増やすことになります。実は特にオンライン上で何も発信しないということは、ノーストローク(無視)に思われてしまうことがありますので、まずは何かしら発信することが大切ということです。
②の人の発信をキャッチし反応するとは、誰かが発信をしてくれていることに気づき、キャッチする気配りをするということです。
③のポジティブに反応するは、「あなたの発信に気づいたよ」「いいね」「ありがとう」などのポジティブな反応をすることです。

コロナ禍をすぐにどうにかすることは極めて困難ですが、ノーストロークを止める、何かしら反応し、発信することは、気軽にできる気がしませんか。
ご自身のストロークを変えてみるきかっけにしていただけましたら幸いです。

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