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適当に見積もりを作っているあなたへ

こんにちは、金子尚弘(@innovator_nao)です。

フリーランスのあなたにお聞きします。

自分の見積もりはどうやって決めていますか?

仕事によってなんとなくの相場があると思いますし、相手から求められる金額があるかもしれません。

ちなみに、twitterで聞いてみるとこんな感じに。

自分なりに考えてはいるけど、値付けに納得できていない人が多い感じですね。

そして、値付けをどうすれば良いか分からないと言う人も一定数いるので、見積もりの考え方や値付けに自信を持つために必要なことをお話ししたいと思います。

見積もりの正しい考え方

結論から紹介しますが、見積もりはこういう流れで考えるべきです。

値引きしない前提で考えるべきなので、「見積もり=売上」になる訳ですが。

① 月に稼ぎたい金額を決める
② 月に働く時間を決める
③ ①÷②で目標の時間単価を決める
④ 作業に必要な時間を見積もる
⑤ ③×④が自分が必要な見積額

もう少し詳しく解説しますね。

① 月に稼ぎたい金額を決める

そもそも、ゴールを決めなければ、そこに辿り着くまでのルートを設定できません。

「いっぱい稼ぎたいんです!」

って言ってる人でも、具体的な金額をイメージできてる人って少ないんですよね。

ちなみに、フリーランスの場合は経費も必要ですし、税金は社会保険も発生します。売上=手取りではないので、その点はご注意を。

② 月に働く時間を決める

「24時間働けますか?」の世界じゃないんで、自分の送りたいライフスタイルを考えて、月の労働時間を決めておくべきです。

例えば、

8時間×5日×4週=160時間

みたいな感じですね。

季節変動が多いような仕事は、繁忙期はガッツリ働いて、閑散期はのんびり、みたいな組み方でも良いと思います。

別に1日8時間、週5日働くという「平均的なサラリーマン」みたいなものに合わせる必要はないので、自分なりに決めれば良いと思います。

③ ①÷②で目標の時間単価を決める

こうすると、自分に必要な時間単価が分かります。

例えば、月に100万円稼ぎたい人が月160時間働くとすれば、1時間6,250円になります。

働く時間を少なくして余裕を持ちたいという人で月100時間の労働だとすれば時間単価は10,000円になりますね。

こんな感じで、自分の時間単価を割り出します。

④ 作業に必要な時間を見積もる

次にやるべきことは案件の工数見積もりです。

当然ながら見積もり通りの工数で終わらない場合も多々あるので、ある程度の精度で見積もるには経験も必要なんですが。

フリーランスになってすぐの人は、ここが難しいポイントかもしれません。

注意点としては、「サラリーマン時代よりも仕事に時間がかかる」ということです。

サラリーマンであれば全ての作業を自分で完結するということの方が珍しいと思いますが、フリーランスであれば全て自分で行うことになります。

もちろん、外注に出す部分もあるとは思いますが、自分がやるべきことは格段に増えるはずです。

請求書を作ったり、入金確認をしたり・・・これも立派な仕事です。

⑤ ③×④が自分が必要な見積額

自分の時間単価と、工数の見積もりができれば、それを掛け算すれば見積もり金額が決まります。

時間単価10,000円の人が5時間の仕事を請け負えば50,000円ってことですね。

とは言え、この方法が全てではない

基本的な考え方は上記で解説したように、時間単価×工数=見積もりとなります。

ただ、仕事内容によっては経験値が少ないから勉強の意味も込めて低めに設定するみたいなことはあり得る話です。

僕自身も、仕事内容によって時間単価が異なることもありますし、トータルで目標金額と労働時間のバランスが取れていれば良いかな、という感じです。

また、目標金額や労働時間は置かれている環境によっても変わりますし、毎年見直すぐらいの方が良いと思います。

独身で仕事に集中したい人と、家庭を持ってプライベートの時間を持ちたい人とで働く時間が変わるのは当然ですから。

家庭を持てば、一般的には必要な時間単価は上がって行くんじゃないかな、と。

その時に「こんなに高くは設定できない・・・」と感じるのであれば、

・仕事のクオリティを上げる努力をする
・他の強みを組み合わせて独自のポジションを作る

みたいな工夫が必要になります。

「あなたに頼みたい理由」を作れれば、相場より高くても仕事は入って来るんですよね。

もちろん、そのための努力は必要なので、上記の2つのことを意識しつつ、何を磨いて行くのかを考えて頂ければ。

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