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キャデラックのコンバーチブルEVコンセプト「SOLLEI」(ソレイ)の運転感覚は特別に違いない

 キャデラックがコンバーチブルEVのコンセプトカー「SOLLEI」(ソレイ)を発表しました。

 贅を尽くした素材使いと造形は、ぜひ画像をご覧になってみてください。コンセプトカーなので、このままの姿で市販されることはありませんが、なんとも夢のあるクルマではありませんか。

 キャデラック流のラグジュアリーをEVで表現するのに4座コンバーチブルを用いたところにうなってしまいました。さすが、キャデラックです。

 屋根を開けてオープンで走れるコンバーチブルのEVは特別だからです。どう特別なのか?

 昨年書いた「アバルト500eコンバーチブル」の記事を貼っておきます。

https://www.bepal.net/archives/364535

 EVコンバーチブルの屋根を開けて走ると、その静粛性の高さと滑らかさから自分とクルマが風景に溶け込んでいくような感覚を得るのです。この感覚は今まで存在していませんでした。

 エンジン車、特にキャデラックのような高級車で屋根を開けて走ると、エンジン音と運転感覚がダイレクトに接続されてしまい、「俺が、俺が!」という自意識が無制限に拡張していきます。それは高級車に乗っている高揚感と表裏一体のものなのですが、EVコンバーチブルにはそれがないのです。

 屋根が開いているから外が良く見え、風にさらされます。パワートレインは音を発しないから、運転と意識は切り離され、自我は無に近付いていく。

 完全に風景の一部になっていくのです。

 その感覚を、どのようにラグジュアリーの領域にまで昇華させるのか?

 この「SOLLEI」をベースにしたEVコンバーチブルが発売されたら、ぜひ運転してみたいものです。

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