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8.たのしい就職活動

派遣社員として派遣先企業に面接されるのは、ずいぶん以前から「職場見学」という体のいい言い換えがされてたのは知ってたけど、さいきんは面接のことを「面談」というトコも多いって今回の求職活動で知ったよ。

さいきん転職したばかりの知り合いに、参考のため求職活動について教えてもらったんだけど
「ネットで探すよりも、ハロワの方が仕事件数はすくないけれども、実際の面接、就職につながる率が高い」
とか、そのひとが正社員の職求めて実際、正社員として就職してたんでなんだかあたしもよく考えずに「それが正当な道」と見習って動いてたんだけど、「なんか違うなあ」と思いはじめて自分の求めるところとか条件を見直したわけよ。

知り合いの求職条件は

・正社員(おそらく、雇用の期限がないから)
・会社の規模は問わない(中小、零細に慣れている)
・自分のできることから大きく外れてなければ良し

だったのよね、おそらく。

あたしは「この時期、えり好みしているバヤイではない!」と思い、自分の専門と全然違う初めての職種だけれど、興味のある業務内容で経験してみたいなと思った分野だったとこにこないだ面接に行ってきたわけだけれど、こう言っちゃナンだけど意識の違いにガクゼンとしたのよね。

大手企業で働いた経験のある者としては、イマドキそんな立ち入った質問されないわよ!ってことまできかれた。それで平気なのよねー、アウトという意識がない。ちょっとムッとしていたのが顔にでてたかも。それだけじゃないだろけど、もちろんお祈りメールが届いたよ。

気を取り直してネットやハロワで自分が応募できそうな求人探すんだけど、なかなかなくて落ち込むこと一週間ばかり。

しかし、落ち込んでても前に進まないから、自分の求めるところと条件を見直したの。
そうしたら、自分にとって大事なのは

・自分に必要な最低ラインの月収
・時給がよければ派遣社員でいい(正社員を求めた途端に門は激狭になるし、いまどきの正社員なんて、雇用の期限はなくても名ばかりみたいな条件だし、雇用の期限なくても合わないことあって辞めるかもしんない)
・自分の経験と能力を生かせるところに行ったほうがいい
・できれば大手。中小でもコンプライアンスに関して意識の高いところ

というのだとわかったわけ。
漠然と思ってたことを整理してまとめるのって大事ね。

前回の面接で、自分の求めているのはパートでなくてフルタイム、とわかった。
ただ単に名前の違いくらいに考えてたけど(そういうトコロもあったけど)、仕事を頼む側も受ける側も、パートとフルタイムではずいぶん違うんだなと思った。でも「フルタイムのパート」ってとこもあるみたいだし、ホント会社によってちがうんだよね、きっと。兎も角、あたしの求めてるのは月―金の一定時間、会社の都合で勤務時間を減らされることのない働き方。

経験を参考にした知り合いは男性だから、正社員にこだわる気持ちとか、女性の多い派遣社員になることはあまり念頭になかったって違いもあるかもね。

人は人、自分は自分でやっていかなきゃ!
と、改めて考えを切り替えてネットで情報をみたら、自分の経験と能力を生かせそうな仕事が派遣であって、応募してみたら登録後に話を進めてもらえることになったよ。

コロナのお陰でWeb関係、テレワーク関係のことが10年くらい押し進められたっていうよね。そんなわけで、つい数年前までは来社必須だった登録が、「Webが基本」になっていた。便利だねえ。助かるわ。交通費もいらんし、とられる時間も最低限になる。上半身だけ身だしなみ整えればいいし。

というわけで、先週末に派遣会社2社と登録と仕事紹介のためのWeb面談したよ。
ついこないだまでは、こんなん(派遣会社とのやりとり)めんどいなー
仕事するところに到達するまでにいろいろあってさ、と思ってたけど
そのおかげで一旦登録したら合う案件あったら紹介してもらえるわけだし
(自分で探す場合、自分で一社一社あたっては砕けてゆく…)
ある程度話がまとまってから、就業先との「職場見学」「面談」になるものね。

それに、話をきくプロに話をきいてもらえると、こんなに話しやすいんだなとこないだの自分で応募したとこの面接を経験したあとでは思ったし、
派遣会社のひとにあれこれ聞き取られていくうえで、
「ここはこういう風に自分の考えやアピールポイントをまとめといたらいいんだな」
と気づけるし、自己PRの練習にもなったよ。

そして自宅でのWeb面談あるある、
数年前、オンラインインタビューとかが流行りだしてからバズった
ムツカしい政治経済問題について語ってるときに子どもが乱入とか
猫がゆうゆうと顔の前横切ったり尻尾みせびらかしたりとか
あたしも時流に遅れること数年、今回うちのお猫さまが出演してくれたよ。

Web面談1件目のときはぐっすりおやすみされてたんだけど、
2件目のときに、「なー」と言って机に飛び乗ってきて
一回目放り投げたんだけど(派遣会社のひと「大丈夫ですよー」にっこり)
また登ってきて、こうしてるほうがおとなしいかな、と抱っこしてなでなでしながら話した。それから一旦離れたけれどもまた戻ってきて、机に登って画面の右側や左側でそのりりしい横顔みせてくれたわ。

そんなハプニングにもかかわらず、登録は無事終了し、話をすすめてもらえることになったよ。

まあ、これから幾度もこういうことを経験して
なんとか職を得られることを祈りつつ一句。

ひさかたの 光のどけき春の日に
選考結果に鼻白むらむ


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