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食べ物のはたらきについて

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身近な食材を薬膳の視点から解説しています
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とうもろこしでむくみ予防

とうもろこしがおいしい季節になってきました!🌽 ☝️疲れに良い ☝️胃腸を整える ☝️余分なお水を出す この梅雨時には最高の食材です✨ そんなとうもろこし、 ぜひ活用していただきたいのが「ヒゲ」 漢方薬では「南蛮毛 (ナンバンゲ)」と言い、 むくみや高血圧、腎臓結石や胆石の予防にも使われます◯ *漢方では「石やしこり=水のかたまり」と考えます 南蛮毛は漢方薬局でも購入できますが おうちで簡単に作ることができます👨‍🍳 作り方はフライパンで乾煎りするだけ🍳 茶色くな

セロリですっきり巡らせる

ここ最近カウンセリングをしながら 疲れやストレスがたまっている方が増えてきたな〜と感じます😔 雨の日が多くなったり、 いきなり暑くなったり… こんなに気候が変動すると、そりゃ身体も疲れますよね💦 ストレスや疲れがたまってくると【気】の巡りが悪くなり、 ✦やる気が起きない ✦鬱々とする ✦腰痛や神経痛などの痛み ✦みぞおちやお腹のあたりが張る こういった症状が出やすくなります 本当は散歩したり、ストレッチしたり、 動かして巡らてあげると良いのですが 新学期やら、新年度

立春

今日から立春 いよいよ春がはじまります まだまだ寒いよー!と思われたかもしれませんが、 人間も自然の一部🌍 季節の変化をじわじわと感じ始め、 陰から陽へと切り替わるこのダイナミックな影響を 身体はすこしずつ受けていきます 春に起こりやすいトラブルといえば、 ✅頭痛 ✅めまい ✅情緒不安定(イライラや憂鬱) など… そう、春は自律神経が乱れやすい季節 それに合わせた養生を取り入れることがたいせつです✨ ✦春の食養生✦ ①春野菜で気を巡らせる 春は【気】が滞りやすい季

立冬の過ごしかた

今日は立冬 ここから立春の前日までが冬となり、【陰】の気が最も増す季節 この時期はあまりバタバタせず じっくりと身体をあたため、生命力を養うことが大切です 今日は立冬におすすめの養生法を 3つのテーマに分けてご紹介します❄️ —からだを温める— 寒くなると血流が悪くなり、 ✅冷え性 ✅肩こりや頭痛 ✅生理痛・神経痛・腰痛 こういった症状が悪化しやすくなります この時期ぜったいに冷やしてほしくないのが【首】 寒さの邪気は首から侵入しますので、 首・手首・足首はしっかり

まるごと食べる大根の効能

かつて「本草綱目 」を書いた李時珍が 「根・葉いずれも生でもよく、煮てもよく、漬け物にするのもよい  野菜の中で最も利益があるものだ」 と大絶賛した大根。 今日はその大根のすばらしさについて書いていきます✍️ * 🔸大根の性質🔸 大根は【涼性】 熱(炎症)を取るので、口内炎・口渇・口臭など気になる時に 生で食べるのがおすすめです。 ただ、からだを冷やすため おなかが冷えて下痢しやすいひとは 生でたくさん食べないよう気を付けてください。 ただ、大根は煮ると【平性】になり

食べる美容液✨白きくらげ

白きくらげ、入荷しました! https://kanecopharmacy.stores.jp/items/6169681e5b0e33476f3a846e 薬膳では【補陰(ほいん)】の代表食材。*補陰=潤いを与える 秋から冬にかけては ✅肌がカサカサ ✅喉が痛い ✅空咳 ✅コロコロ便ですっきりしない こういった乾燥トラブルが出やすくなります🍂 そんな時におすすめなのが白きくらげ。 食べる美容液とも言われるほど、潤いをたっぷり与えてくれます。 食物繊維も豊富なので、腸内環

いますぐできる秋バテ対策

だいぶ過ごしやすい季節になってきましたが、 この時期注意したいのが【秋バテ】 夏バテは暑さ&湿度で胃腸(=脾)がダメージを受け エネルギー不足(=気虚)になりますが、 秋バテは【気滞(=きたい)】 季節の変化に身体がついていけず、 からだの巡りや情緒に関わる【肝】がダメージを受け 【気】がつまりやすくなります。 そうすると、 ✅寝ても疲れがとれない ✅気持ちが鬱々とする ✅頭痛や肩こりがしんどい こういった”スッキリしない症状”が出やすくなります。 今回はそんな秋バ

重陽と菊花

9月9日は五節句のひとつ、重陽。 陰陽思想で奇数は陽であり、 陽数の極みである9が重なることで「重陽」と呼ばれます。 「菊の節句」とも言われ、 菊の花を浮かせたお酒を飲む風習がありますが、 今回うちでは菊を混ぜたお茶を作ってみました。 (菊以外にもいろいろ入っていますが…😅) 今回はこの【菊花(きくか)】についてすこし、解説します。 * 菊花は薬膳では涼性。 すこし身体にこもった熱をとってくれます。 クコと同様【目】に良いとされ、 とくに目の充血やかすみ目などに使

秋のデザート

写真は、お客さまが作ってくれた【養生茶あか】のゼリー🥄 *養生茶あかはこちらから↓ https://kanecopharmacy.stores.jp/items/608babdc047a9d3416290495 まさかうちのお茶がこんな立派な薬膳スィーツになるなんて! 感動しかないです😭 まだまだ暑い日が続きますが、暦の上ではもう秋🍂 朝起きたら喉がイガイガしていたり… すこしずつ乾燥を感じてきました。 秋は「潤い」がたいせつ。 漢方では潤いを与えることを 【補陰(ほ

立秋の過ごし方

立秋に入りましたね。 夕方の風の雰囲気やセミの鳴き声の変化に すこしずつ秋の気配を感じてきました。 とはいえ、まだまだ気温は30度越え! 川にとびこみたくなる毎日です。 この暑さが続くうちは 前回の【夏の薬膳】を参考にしてほしいのですが、 今回は秋の養生ポイントをすこしだけご紹介いたします💁🏻 * 🍂秋は【潤い】がポイント🍂 秋が近づくと【燥邪(そうじゃ)】と言って 乾燥の邪気の勢いが強くなってきます。 まだまだ暑いし湿気も多いし、乾燥なんてぜんぜん!! と思わ

桃で体力回復

湿気・蒸し暑さ・低気圧… さすがにちょっとバテてきました。。😓 そんなときの救世主が桃!🍑 果物は身体を冷やす性質が多いのですが、 桃はめずらしく【温性】 からだや胃腸を温めてくれます◯ 桃にはすばらしい効能がたくさんあるのですが、 今回は代表的なはたらきを3つお伝えします✨ * ①パワーチャージ 桃は【気】を補うので 暑さや湿気でバテ気味なときにピッタリ。 この時期胃腸も弱りやすく、 食欲も落ち気味ですが、 そんなときにおすすめなのが【桃の冷製パスタ🍝】 桃と

湿気が重い日はとうもろこしを活用

毎日重だるい日が続きますね〜☔️ 湿気は胃腸に負担がかかりやすいので、 消化器系トラブルのご相談も増えてきました。 この季節におすすめなのが 🌽とうもろこし🌽 そのはたらきについて、今回は書いていきます✍️ * —とうもろこしの働き— ✦気を補う(補気) ✦胃腸をすっきりさせる(健脾・和胃) ✦水の巡りを良くする(利水) こういった作用があるので 湿気や暑さでバテやすい方にはとくにおすすめです✨ また、とうもろこしのヒゲには 水の巡りを整える以外に ✦母乳の出を良

新商品(薬膳食材)のお知らせ

あたらしく薬膳食材が加わりました🙌 🌱黒クコ 🌱大なつめ 🌱リュウガンニク 🌱ヨクイニン 【黒クコ(ブラックゴジベリー)】 高山地帯でしか取れないため、 ふつうのクコよりも希少価値の高い黒枸杞 赤クコより小ぶりですが、栄養素は赤クコよりたっぷり✨ アントシアニンはブルーベリーの20倍というデータも! そのまま食べることもできますが 歯応えを感じるほど大きくないので 薬膳料理やスウィーツのトッピング、 透明な液体に入れるときれいなブルーになるので お水や炭酸水に入れるの

びわも漢方薬

ご近所の方にびわをいただきました😋 びわの葉はお茶や入浴剤として使われますが じつは漢方薬にも入っています。 辛夷清肺湯 (しんいせいはいとう)など びわの実や葉は【肺】にこもった熱を取ってくれます。 肺に熱がこもるってどういうこと?? こう思われる方も多いと思います。 漢方で考える【肺】とは呼吸器や皮膚・粘膜などに関わるところ。 ここに熱がこもると 🔥急性気管支炎 🔥乾いた咳が出る 🔥痰が少ないけど粘っていて咳が出づらい 🔥口や喉が渇く こういった症状が出てきます