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UNICORNツアーレポ「ユニコーンツアー2021“ドライブしようよ”」

2021年11月24日
UNICORNツアー2021“ドライブしようよ”がファイナルを迎えた。
無事にツアーファイナルを迎えることの意味が
数年前と大きく違うのは
みんな知っている。

それでも
いつも通りを貫くステージ上の5人は
武道館という場所も相まって、とてつもなく大きく見えた。
【DRIVE YOU CRAZY】=君を夢中にさせる
と背中に掲げ
8月からのこの4ヶ月間
思いっきり楽しませてくれた。


初日の松戸、
そして盛岡、高崎、立川、渋谷、
ファイナルの武道館2daysと7公演参加し
配信は姫路、呉の2公演を観た。

それぞれの公演についても書き記したのですが
セットリストを振り返り
このツアー全体を通して思ったことを書きます。

以下ネタバレです。

___________________________________

照明が落ち
まるでアルバム『ツイス島&シャウ島』のダイジェストのようなSEがはじまる。(木内さん担当)
SEにしては少し長いのだか…
この演出は今回のライブの最初のドキドキなのだ。
むしろ、1曲目としてもいいくらいだった。

暗転の中
メンバーが楽器に着き、センターにはマイクを持った川西さん。
最初の曲はアルバムの1曲目でもある「ZG」
ツアーの途中からはリーゼント姿へ変貌を遂げ
サングラスにリーゼントとクールに登場。
しかし、多くの確率で歌いだしからチョットオンチーだった。

民生さんが、ドラムで「WAO!」のイントロリズムを取り出す。
川西さんへ流れるようにドラムリレー。
同じ楽器なのに、こんなに違う音が出るんだ…と感動をする。
川西さんのドラムは圧倒的にユニコーンのドラムなのだ。

ABEDONがセンターに出てきて、民生さんのカウベルの音から「WAO!」
再結成以降、ライブでの定番曲「WAO!」。
序盤にブチかまし
まるで、この曲で、会場の一体感を確かめているよう。
客席もそうだったのですが…
たぶんステージの上も、今までと違う環境でのライブは不安だったのかもしれません。
この1曲は、お互いにお互いを確認し合う作業のような…大切な役割を果たします。
会場全体が同じ方向を向いていることを序盤で確認し、ここからのライブに箔が付く。
「WAO!」という楽曲への信頼感、「WAO!」にしか出来ない役割です。

MCを少しはさみ
「スペースカーボーイズ」
3曲目にして、やっと全員が自分のメイン楽器につきます。(そもそも、もうメイン楽器という概念は半分ない)
この曲、すごくサラッと演ってしまうのですが
“居場所を探している スペース”

最後の曲の
“欲しいものはここにある”
の伏線とも、読めなくもない。

ABEDONが前に出てきて間髪入れずに「紅CAR」
今回のツアーでは民生さんと阿部さんのツインボーカルが存分に堪能できる。
少し前に民生さんは“俺と阿部の声や歌い方が似ているのは、長年お互いにハモリハモられしてきたから、当たり前だ”と言っていた。(銀座ソニーパークのカンタビレ配信で)
お互いに唯一無二な存在であることを、民生さんの口から聞けたのは、なんだかとても感動したのだった。
そんなこんなで
今回のアルバム、そしてライブは
そんな二人のハモリハモられを、いつもに増して、とてもとても愛しく聞いている。

そして、マイクスタンドを並べて横に並んで歌う二人は最強バディだった。

ここからテッシーいわく
“ご覧ください。”な曲たちが続きます。
“お聞きください。”ではなく、”ご覧ください。”

まずは「短歌のやつ」

間奏では
ギターを弾きながら民生さんと、テッシーが真ん中でクロス。
民生さん✕エビさん
テッシー✕ABEDON
の珍しいコンビ芸が見れます。

チョットオンチーなトランペットと、川西さんの【カタリ】(アルバムのクレジット表記が、他の4人が“VOCAL”となっているのに、川西さんだけ“KATARI”なのです。笑)がこの曲の見せ場ですが……
【カタリ】は、ツアーの終盤ではご当地短歌を読む時間になっておりましたね。

続いて
このツアーの影の主役エビさんの出番。
ツアー後半では(もう、序盤からか…)影の主役ではなく、圧倒的主役となっていた気もするエビさん。
「西の外れの物語」では、高い声がホールに響き渡ります。

まだまだ、“ご覧ください。”は続きます。
「R&Rはぐれ侍」
民生ドラムの後ろで、呉法被を着た川西さん。
試行錯誤で、どんどん進化も退化もする曲でしたが、(籠をかぶるのは、続きませんでした…)
高崎公演でのヒムロックポーズを気に入ってるようで、その後の公演でも随所でやってましたね。

川西さんが歌い出すと、思わず“ブハッ!”と声に出して笑ってしまうこともあった民生さん。 
これで、私たちも(川西さんのチョットオンチーを)笑ってもいいんだ!と思わせてくれる
大切なワンシーンだったりもした。

エビさんと川西さんが掻き回したあと
真面目にやるのが照れくさい民生さん。
いつも、ふざけて曲紹介し
「ロックンローラーのバラード」
ユニコーンのメリハリというか…強弱というか…
民生さんの歌が圧倒的なのはそれはそうなのだけど
さっきの曲では、尺八マイクで歌ってた人がかっこよくドラム叩いてたり‥すごいのです、ギャップが。

真面目な流れで「夢 Me Tender」
真面目パートを民生さんだけに任せきりにはしない阿部さん流石です。

次の曲にメンバーが移動するまで
ABEDONのピアノソロ。
後半の公演になるにつれ、濃厚なソロになります。

そして、「ミレー」
MVを観たときに、ライブでの演奏は果たしてどうなるのか?すごく楽しみだった。
そしたら、予想以上だった。
民生さんはサックス、テッシーはギター、エビさんはベース
そして、ABEDONは口パク。(初日の松戸では気が付きませんでした。←追記、初日は歌っていたらしい……!)
ピアノの上でのサックスソロはMVのまま表現され、その流れでピアノの上で繰り広げられる民生✕ABEDONのイチャコラ絡み。
どんどん、エスカレートしていったときはどうするのか…と思いましたが
最後の武道館では落ち着いてました。(武道館だからかもしれません)
メンバーに向けて、メンバーが笑ってくれることを目的としたパフォーマンスが多い中
このミレーの二人の絡みは、客席に向けたサービス以外のなに物でもありませんでした。


ミレーのパフォーマンスで
満身創痍の二人(ABEDON民生)を労うてっしー。
「Go Back Is Alright!」では、Goを、何回やっていいのかわからない客席に向かって、5回目の時に民生さんが合図をくれたりした。(1回ずつ増えてって、1回、2回、3回、4回、5回と実は簡単)

そして
「米米米」
ハンティングベストにサングラス。
マイクスタンドは、銃にアレンジ。

エビさんの誕生日公演では
“ハッピーバースデートゥーミー”と、歌いながら前に出てきた。
自由すぎるエビさん。
それを見て、大笑いする民生さん。
それを見て、とても幸せになった時間でした。
この曲も、どんどん現地で小道具を調達し進化しながらツアーは進みましたね。
ツアー後半“もう、これももうすぐ見れなくなるのかぁ…”と名残惜しそうな民生さんが愛おしかった。
(結果、見れなくなることはなかった!スピンオフツアーでまだまだ続くエビショー!)

笑撃のエビタイムが終わって
ABEDONは次の曲が何か、わからなくなる事がしばしば…
セトリAでは「SAMURAI5」セトリBでは「Boys&Girls」フラッグ曲です。
しかし今回は、会場ではフラッグ禁止。リングライトが客席を彩りました。
ライブ中、1番目頭が熱くなったのはこの曲です。
ステージ上にしか飛ばない銀テープ
確かにいつもとは違うかもしれない。
でも、変わらないものも確かにここにはあった。


ステージ上は銀テープでいっぱいの足元。

民生さんが、銀テープでスベってコケてしまって以来(九州公演のどこかだった)、投入された骨ブロアー。
民生さん、自分でお掃除しながら、チラーブースへ移動します。
「チラーRhythm」こちらもリングライトが会場を彩る。
ふざけているようで、大真面目な応援歌。
民生さんの細かいジェスチャーに一喜一憂するのも楽しみでした。

照明がクールになり、準備ができたら5人で合図を出し合う。
「オレンジジュース」
このライブで1番と言っていいほど、かっこいい曲。
懐かしい炎のメラメラ演出も、オレンジの照明も
彼らの演奏には敵わない。

続いて
このツアーでは、唯一の解散前曲
セトリAでは「大迷惑」セトリBでは「車も電話もないけれど」そして
ツアーの後半にはまさかのセトリCで「服部」
民生さんのハンドマイク曲です。
飛沫防止手持ちパネルを持っての歌唱。
ハンドマイクで、ステージを右に左に駆け回る姿は若い頃と何ら変わりないのが、ホントにすごい。
高崎公演「大迷惑」で、飛沫防止パネルを、パーン!と真っ二つに割ってしまってたのが印象的。

そして本編最後はもちろん「ツイス島&シャウ島」
とっちらかった楽曲達をギュッとピシッと引き締める名曲。
みんなが骨帽子をかぶり、テッシーは“マンモスの骨ギター”を持っています。
いつかきっと、みんなで手を上げて一緒に歌える日は来る。
そう確信させるパフォーマンスです。



アンコールでは
まずABEDON以外の4人が出てきて
エマニエル椅子でポーズを決めます。
今日は誰が座るのか?と毎回サービスタイムでした。

そして、何より衣装。
ローラちゃんBIGTシャツを着こなすおじさん達。
公演を増すごとに民生さんの襟元はダラ~ンとし
エビさんはシャツインなど、それぞれに着こなし方が個性的。
初日に民生さんのローラちゃんBIGTシャツ姿を見たときは悶絶しました。

アンコール曲は
もう、あの曲しかありません。
「RRQ」
満を持してABEDONの登場で
期待通りのご当地クイズで楽しませてくれます。
姫路公演から現れた、交差点で100円を拾う西城秀樹(西条姫路)が、最後までクイズを盛り上げていました。

そして、最後は「KEEP ON ROCK'N ROLL」
“欲しいものは ここにある”で、ステージを指差す民生さん。
欲しいものが何か?とか、どこにあるのか?とか
そんな細かいことじゃなくて
“ここにある”と、力強く歌う。
メンバーと一緒に上げる拳もまた力強い。

居場所はここにあったんだ。

_______________

「ユニコーンツアー2021“ドライブしようよ”」

ZG
WAO!
スペースカーボーイズ
紅CAR
短歌のやつ
西の外れの物語
R&R はぐれ侍
ロックンローラーのバラード
夢 Me Tender
ミレー
Go Back Is Alright!
米米米
SAMURAI5、Boys&Girls
チラーRhythm
オレンジジュース
大迷惑、車も電話もないけれど、服部
ツイス島&シャウ島

【EN】
RRQ
KEEP ON ROCK'N ROLL

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ツアーファイナル武道館2日目
全ての楽曲を演奏し終わり
互いに肩を叩き、抱き合いながらステージを去る5人。

本当にありがとう。
ツアーが終わる寂しさにしみじみしていたら…
予想外のスピンオフツアーの、発表!!

そう
いま、必要なのは
明日への道標で、未来への希望。
いま、止まってはいけないとユニコーンはわかっている。
ちょっと無理してでも、次の約束を作る。
そんな、彼らの決意に
どこまでも付いて行こう。


ドライブはまだまだ続く…ようだ。

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