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「絆」はどこへ消えた

日本が未曽有の災害を経験したあの東日本大震災から早10年。

あの時日本人が示した「規律」と「協調性」の美徳は、世界中に驚きと感動を届けました。

残念ながらコロナ過の日本では、それが反転してしまったかのような「同調圧力」や「煽り報道」などのマイナスの事象が増えてしまいました。

10年前のあの時、皆で力を合わせ苦難に立ち向かった思いやりと勇気と誇りを思い出し、もう一度世界に誇れる日本人の振る舞いを取り戻したいと心から思います。
 
そのためには、自律的に自らの心の中に希望の灯を燈すこと、そういう日本人が一人でも多くなることが、何にも増して大切なことなのだと思います。

光を照らせば闇は消える。

感染症をめぐる政治ショーに振り回され、怒りや憎悪の感情を増幅させるだけでは、人生の主人公を悪役に明け渡すことになってしまいます。

悪役ラスボスの役目とは?

新型コロナは世界規模の悪役設定ですから、最強のラスボス的なキャラパワーを前面に出してくるでしょう。

しかしご安心ください。

ラスボスが出てきたら、ハッピーエンド前の超盛り上がるシーンが始まるということです。

いま大切なことは、同じ舞台に立っている一人一人が、その役割を持ち場で果たしながら、分断から調和へ至る壮大な物語を共に紡いで行くことです。

腕のいい脚本家なら、この悪役ラスボスのお陰で、たくさんのプラスの恩恵が生まれていた、というエンディングを描くはず。

この一年で私たちが経験したドラマは、不安と恐怖が引き起こす「精神的分断」、人との接触制限による「物理的分断」など、人と人の関係性が分断された分離のストーリーでした。

感染症の予防措置として導入されたオンラインコミュニケーションでは、関係性の分断は解消されませんでした。

霊長類研究の第一人者、山極京大総長が仰るように、工夫のないバーチャルリアリティでは、視聴覚メインの脳のつながりだけになって、人間が信頼を構築する「身体性と感性」という重要なつながりが失われてしまうのです。
 
私も表現者の一人として、この偏った状況を何とか改善できないものか、と日々ヤキモキしていました。

時空を超えたつながりを生み出すと期待され登場したSNSは、誹謗中傷やデマの温床にもなり、逆に分断を生む装置となり果ててしまいました。

伏線と回収ー分断から調和へ

人生がドラマだと確信していれば、この「分断」という出来事は、「調和」というハッピーエンドへ回収される重要な伏線なのだと気づくことができます。

誰もが分断から調和へ至る壮大なドラマを構成する大切なキャストなのです。

東日本大震災のとき、日本全体で心を一つにして寄り添い、肩を抱き、手をを取り合い団結した「絆」に感動し、世界中から応援とエールが届いた記憶が蘇ります。

いま起こっている感染症に対する専門家と言われる人たちや政府の対策が、自粛を中心とした人との接触を減らすことだけに偏っている現状では、あの時の「絆」という心の連帯が、残念ながら忘れ去られてしまったかのような風潮が残念でなりません。

新型コロナの感染者も重傷者も死亡者も、世界レベルではさざ波程度に低く抑えている日本国民に、いま求められている役割は、ネガティビティバイアスに陥っている世界に灯を燈すキャストの役割なのだと思います。

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