スマホ中毒者が24時間デジタルデトックスした話
先月、有給をとって小笠原諸島に行ってきました。
旅行の見所はたくさんあったので詳しいことはまた別の記事にしようと思いますが、特筆すべき点として、小笠原諸島はとにかく遠いです。
小笠原諸島がどこにあるのかピンと来てない人もいると思いますが、場所はここです。
東京から南に1000km近く離れていますが、ここは日本です。サイパンまでの距離と東京までの距離が同じくらいらしいですが、ここは日本です。
「こんな遠くまでどうやって行くの?」と思う方もいるかもしれませんが、小笠原村観光局のホームページを見るとこんな絶望的な文言が書いてあります。
そういうわけで、小笠原諸島に行くには船で24時間かかります。それ以外の選択肢はありません。
ちなみに、都会に住んでいると大体どこにいてもスマホの電波を拾えるので困りませんが、太平洋の真ん中にいる場合はその限りではありません。
つまり、小笠原に行く船の中では一切電波を拾えないにも関わらず、24時間を過ごす必要があります。 (厳密には東京湾の中まではギリギリ電波が入ります。)
スマホを手にした高校1年生以来、スマホを見ないで1日過ごしたことがあっただろうか。いや、ない。と思わず反語が飛び出してしまうほど、私は普段スマホに依存した生活をしています。
どのくらい依存しているかと言うと、スクリーンタイム (スマホの画面がついている時間) の平均が1日6時間とか平気で超えます。はっきり言って異常だと思ってますが、そう思いながらも癖だから治らないんです。
そんな自分に、強制的にスマホを使えない24時間が訪れました。
結論から言いますが、スマホが使えない船の中でも特に困ったことは無く、めちゃくちゃ充実してました。
船が出発する前は、友達との連絡が途絶えてしまうことや、調べたいことをすぐに調べられないことに対して不安な気持ちがあったのですが、24時間程度では特になんとも思いませんでした。
あえて映画やYouTubeの動画をスマホにダウンロードすることはせず、本を持ち込んでひたすら本を読んだり、飽きたら船の景色を見たり、船の中を散歩したりしていましたが、まったく退屈しませんでした。
24時間くらいなら電波がなくても楽しんでやっていけるんだな、と意外に思いながら、復路の船でもひたすら本を読みながら東京に帰ってきました。
ちなみにその後、旅行から帰ってきて3週間ほど経過しましたが、スクリーンタイムは旅行前と比較してなんと半分になりました。
これは意識的にスマホを見る時間を減らしているのもありますが、何より自分自身がSNSから得ている情報の無意味さに気付いたのが大きいです。
スマホから離れたおかげで前よりも仕事に集中できている気がするし、空いた時間を読書や睡眠に使えているので、圧倒的に幸福度が増しました。
この経験から自分が感じたことは、自分から切り離すのが不安なほど大事に思えるものがあったとしても、本当に大事かは分からないということです。
ちなみにその逆で、失って大切さに気付くパターンもあります。
要は、何が自分にとって大切かは一回自分から切り離してみないと判断できないってことですね。
断捨離のときの感覚に似てます。服とか物を捨てるのは惜しい気がするけれど、実際捨ててみると「あれ捨てないでとっておけば良かった~」ってなることなんてほとんどないです。
物に限らず、これからも定期的に「デジタル断捨離」をしたら頭の中もスッキリしそうですね。
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