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ご近所の考古学お兄ちゃん♪

先日、紹介させて頂いた近所のお兄ちゃんが、今日我が家にやって来ました。初めて会った時は、まだ小学生だったと思います。直接話したことはなく、会えば恥ずかしそうに挨拶をしてくれる程度でした。

そもそも、その子のお母さんとは、近所のおばさん仲間でした。そのグループは、子どもたちを学校に送った後、ほぼ毎日マンションの裏山へストレッチ兼ねてハイキングしながら、子どもの教育に関する情報交換をしつつ、一緒にお茶を飲んだり食事をしていたのです。

15・6年前の話なので、あの時は子どもたちもみんな小さかったですよね。

今日来たお兄ちゃんも大学生だと思ったら、2年半軍隊に行って(韓国の男の子は、ほぼみんな大学生の時行きます。)大学院に進学し、来年卒業だとか。

「あら、もうそんな大きくなっちゃったの~?」と、本人に言ったら、「あっ、ハイ・・」と、あの時と同じように、恥ずかしそうに答えてました。

聞いたところによると、この子のお父さん(高校の科学の先生)の願いで大学は歴史教育学部だったけれど、博物館が大好きで教師より学芸員の道に進みたくて、現在、文化人類学の大学院で考古学を研究をしているそうです。

「へぇ~!じゃあ~どこの博物館が一番好きなの?そして、なんで博物館が好きなの?」」

「慶州の博物館が大好きで・・ちょっと変な表現かもしれないけど、大昔の遺物を見ているだけでも、空を飛んで行くような気分になるんですよ!」

「空飛んで行く気分、わかる、わかる!おばさんもそうだもん~♪ これを、大昔の人が使ったんだ~って想像するだけでも、ゾクゾクするよね! 中でもいろいろな遺物があるけど、特に何が好きなの?」

「えっとね、骨壺(☝)なんですけど・・・骨壺に骨を入れてあるのもあるんだけど、何も入ってないのも多いそうで。もしかしたら、骨壺じゃないんじゃないかって。それを、論文の主題にしようと思ってるんです。」

(表紙の写真を見せてくれたのだが、可愛い小物入れにも見えてきたし~笑)

(おっと~~骨壺かぃ~!この地味さ加減が、おたっきーでいいねぇ~!!)

「ところで、写真で送ってくれたのは日本の本みたいだけど、主にそっち方面を研究してるの?」

「いや~たまたま、当たっちゃって。自分は統一新羅時代が専門なんだけど、日本とはやっぱり関連があるんですよね。日本は考古学の研究資料が多くて、担当教授がこれを翻訳して出版したいとも言っていて。(この本☟)」

「やっぱりねぇ!そういえば昨日送った、おばさんのエッセイも読んだ?」

「はい、よく書いてあるな~と思いましたよ。」

(ほめられたし・・っていうか、この場合、合わせてくれてんだろうね~笑)

「実際、半島から島に、人やモノが流れて行ったもんね・・・etc」

ご本人がわからない部分を調べながら、こんな話をしていました。特に彼がわからない部分は、地名や遺跡の固有名詞が多かったので、ひたすらネットで調べる作業でした・・・。

そして我が家にあった、釜山の福泉博物館で購入した特別展の資料が大変気に入ったようで、それら3冊の本を貸してあげることになりました。

そしてご本人は、以下のお土産を持ってきました。きっと感謝の意を込めて~~なんでしょうね(笑)

でも、今日からめっきり、気温も下がって・・・

寒くなったのに~~~、アイスのお礼っすか?!(笑)

けど、お高いアイスを頑張って買ってきたねっ、考古学お兄ちゃん~♪

拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡