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KOBE、神戸学検定、そしてルミナリエ

 港町KOBEは、海だけでなく、六甲山を中心に山もある。有馬温泉もある。けれど、コロナ禍前、大坂や京都に比べ、外国人が来ない。外国人を呼ぶにはどうしたらいいかと言っていたのが遠い昔の話となった。
 かつては神戸株式会社といわれ、山を削り海を埋め立てポートピアを開催した。それが阪神淡路大震災で完全に崩壊した。神戸市役所も一つの階まるごとつぶれた。震災後に鉄人28号を作っても、最初の内だけの人気で、だんだん寂れていく。寂れないように外国人を呼ぼうとするけど来ない。それがコロナ前だった。
 神戸自体は、エキゾチックな町、要するに外国のマネをした外国風の町だ。そこへ外国人を呼んだってどうにもならない。日本人を呼ばなければならない。「わぉーっ、光きれいですね」という外国人を呼ぶのではなく、他地方の日本人をルミナリエに呼びたい。防災未来センターにも行ってほしい。災害を経験した他地方の人も、経験していない人も、復興の中で未来に光が見えたときのことを、ルミナリエの光で感じ、思い出してほしい。ルミナリエの光は、災害復興の光だった。コロナで今年も開催はどうなるかわからないが……。そもそも予算がなくて、いつ廃止になるかわからず、毎年どきどき実施しているのがルミナリエだ。自治体がどーんと金を出しているわけではない。
 そんなこともルミナリエの光に感じてほしい。
 神戸学検定も、一時は本も出てブームになったのに、いつの間にか廃れて消えてしまった。おもしろい発想なのに、使い方を失敗したのだろうか。

 観光地としてだけでなく、住んでいても知らない自分の町について書いていきたい。外国へ行くよりも、地元を知ることがおもしろい。神戸学検定と同じように、旬の過ぎた企画かも知れないが、身近なものにこそ大切なものがあるだろう。

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