万人のウェルビーイングのためのヨガ-本山式ヨガ

知人に「ヨガ講師をしている」という話をすると、かなりの確率で
「私は体が硬いのですが、大丈夫でしょうか?」
「スタジオは女性ばかりで男性は参加しづらい?」
「ヨガはポーズが難しそうで、途中で挫折しそう」
という質問や反応をいただきます。

確かに、ヨガは、「美意識の高い女性が、ストイックに取り組んで、体の柔軟性を獲得して、結果、難易度の高い美しいポーズを保てる」スポーツという認識をお持ちの方が多いかもしれない。
ですが、ヨガを、ごく一部の方々だけのものにしておくのはもったいない、というのが、私がこれまでヨガに取り組んできて感じる実感です。
ですので、今日は私のやっているヨガについて書きたいと思います。

確かに、アシュタンガヨガなど、難易度の高いポーズを次々に行う、慎重にしないとケガをするようなヨガもあります。

私のやっているヨガは、それらとはまったく異なります。
初心者でも、ご高齢の方でも、無理なく取り組んでいただける、体の調子を整えるためのヨガです。

ヨガの効果を語るのに中国医学を持ち出すのは不思議に思われるかもしれませんが、説明がしやすいので、中国医学(経絡医学)を引用しながらお話ししますね。
(インドのヨガと中国医学の接地点を発見し、このヨガを編み出した本山先生はすごいと思います)

中国の経絡医学では、体には血液や様々な体液など(気血)が流れる経絡(経絡)が張り巡らされているととらえます。
そして、その経絡の流れが悪くなり滞りが生じると、コリやハリに悩まされたり、痛みが生じたり、あるいは経路がつかさどる臓器が病気になると考えます。
これを治療するのが、針や灸、マッサージなどの施術になります。

この経絡の流れは、何もプロフェッショナルにとってもらわなくても、自分で整えることができるというのが、私の取り組んでいる本山式ヨーガ(経絡体操法)になります。

手足の関節を1つずつ動かし、流れを整え
身体の軸となる股関節のゆがみをとり、
体の軸となる脊柱を整え、
各径路の流れを整えていく。
そのシンプルな体操を1カ月2カ月と続けていくと、自然に体が整いはじめる。

私がやっているのは、そんなタイプのヨガです。

つまりは、一般的なイメージにある「美意識の高い女性が、ストイックに取り組んで、体の柔軟性を獲得して、結果、難易度の高い美しいポーズを保てる」ヨガではなく
「どなたでも、自身の体調に合わせて取り組めて、体の流れを整え、結果、よりよいコンディションを獲得できる」ヨガです。

「気になるけど、ヨガはなんとなくハードルが高い」とお感じの方も、お気兼ねなく、ぜひ一度体験してみてください。
そして、体験されたら、その後スクールに通う通わないはどちらでもよいので、ぜひご自身で1カ月間くらい続けてみてください。
身体が、変わるのを感じていただけると思います。

さらに、少しだけ、奥深さもご紹介。
本山式のヨガは、ヨガと中国医学が融合されているのが面白いところ。
たとえば、体の前面には、調子が悪いときに押すと痛みを感じる「募穴」と呼ばれるツボ(アラームポイント)があります。
そこを押すころで、ご自身で、自分の体のどの経絡の流れが滞っているかを知ることができる。
それがわかれば、それぞれの経絡に対応したポーズ(アーサナ)をとり、弱っている部分を整えていくことができる。

また、ヨガと中国医学が接続されているということは、
中国の陰陽五行の智慧を、自身の体調を整えることにも活用できる、ということでもあるのです。

陰陽五行では、体の臓器や、体に現れる症状、感情などを、木火土金水の5要素で整理します。
たとえば、寒い時期には、腎経膀胱経(臓器では腎臓や膀胱)が不調をきたしやすい 
悩みが多いと胃経脾経(臓器では胃や脾臓)が不調をきたしやすい というように。
この智慧をコンディション調整に活用できる。

寒いときには腎経膀胱経を整えるポーズを多めにとる。
悩み事が多い時には胃経脾経を整えるポーズを多めにとる、といった具合に。
シンプルなヨガで、体だけでなく、心まで整えていくことが可能になる。

ここまで活用すると、本山式ヨガは、シンプルなポーズが多く実践難易度は低いのに、ウェルビーイングのための有効性は抜群、となります。
もしご興味ありましたら、実践しやすく、奥深い、本山式のヨガ(本山式経絡体操法)を、ぜひ一度お試しください。

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