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神田莉さんとハリーさんの雑談的、対談#2

さて、第2回は、ハリーさんと神田莉さんとそのまわりの人たちのお話です。

ハリーさんが、神田莉さんとはじめて会ったのはかれこれ12年前。神田莉さんがはじめてライブハウスでライブをしたその日でした。神田莉さんは当時、今とは別のレコード会社の新人開発のプロジェクトに属していて、そちらからの流れで、ハリーさんが神田莉さんに連絡をとったところ、「今度はじめてライブするんです。ぜひ見にきてください!」 という話になって、神田莉さんのライブハウス初ライブを観に行ったのがはじまりです。


ハリーさん: その当時、ハリーさんはライブハウスの人間としてライブにでてください、という感じで神田莉さんとコンタクトをとって、それからだいたい月に1回のライブをしてもらいながら、かれこれ3年ぐらい。コンスタントに毎月出演してましたよね。

神田莉さん: 月に1回のその日が本当に楽しみで!そこで出会った人もたくさんいます。ピアノの清野さんとか!でもハリーさんに出会うきっかけのライブは本当の初めてのライブ。ライブハウスってまだ怖いってイメージの時でした。

ハリーさん:
 神田莉さんは、歌Girlっていうくくりになってて、男バージョンの歌Menのほうにはd-iZeくんとか、K.K.もいたかな?ジョニー君もいましたっけ? 

神田莉さん: 懐かしいなー!自分が観に行った歌Menのイベントにジョニーくんも出演していたのでジョニーくんも歌Menの括りだったんだと思います。明確なメンバーという仕組みではなかったので、はっきりとはしないですが、いました。兄さん(d-iZe)とはそのさらに前、レコード会社のオーディションから一緒でした。懐かしい。

ハリーさん: 女子側(歌Girl)には、竹澤さんや、関取花さんやら、真友ちゃんや、いろんな人がいたよね。みんな16〜18歳ぐらいだったかな。みんなキラキラとして、すごい才能感じました。
グループでの活動はなくて、個々の活動をするくくりというか、神田莉さんがのちに所属するGooseHouseやPlay You.Houseのさらに原型みたいな。

神田莉さん: そうですね。私にとっては同世代で活動している子達に出会える貴重な場所だったし、ただただ楽しかったなあ。

ハリーさん: 世代みたいなのがあるんだよね。神田莉さんの1つ上は、ホルヘノーチェスってイベントで星羅さんやanzuさんとかでていたし、神田莉さんのあとは、LESSONとかかな。ぷらそにかとか。
最近は、現場にいないからあんまり詳しくわからないのだけど。

神田莉さん: 私もあんまり詳しくはないんです。(笑)
バンドを組んでいるみたいな人は結構まわりにいたんですが、弾き語りで活動をするという子は先輩と後輩を見ても周りにいなくて、なのでここでの出会いは常に新鮮で楽しかったです!
この時はまだライバルとかそういうバチバチした気持ちはなくて、単純にみんなすごいなって。新しい友達やお姉さん、妹が増えて嬉しいって思ってたな。

ハリーさん:
 すごいよく覚えてるライブがあって、恵比寿の天窓でやってたイベントで神田莉さんと真友ちゃんとK.K.とd-iZeくんだったかな。関取さんいたっけ?あの時、はじめてK.K.をみて、あまりの元気というかハッピーオーラーにびっくりしたのを覚える。当時から彼らは良いライブをしていたなと思い出しました。

神田莉さん: ああ。あのイベント! 花ちゃんも出演していました。
私のライブはというと…うーん…ただただ緊張してカチコチだったということだけは記憶にあります。
最初は、まったく世間知らずで、根拠のない自信で活動してたんだけど、たくさんの同業者?に出会うにつれて、自分はずば抜けたパフォーマンス力も、秀でた制作力も、驚きの歌唱力があるわけでもなくて…
なんだろうな。この辺りから周りとの力の差みたいなのを感じるようになったかも。

ハリーさん: なるほどねー。なんか、初期の神田莉さんは、写真は絶対真ん中で映る的、グイグイ前。真ん中にでてくる子だなってイメージだたったんだけど、いつの間にか控えめな感じになったな・・と
今、いろいろ回想している中で思いました。

神田莉さん: 年齢を重ねたというのももちろんあると思いますけど、
あの頃は「自分は特別な何かを持ってるからなんとかなれる」っていう漠然とした自信があって、高校も卒業したてで、『井の中の蛙大海を知らず』みたいな。

ハリーさん: 3年ぐらい前かな。Zeppワンマン決まってから、当時のレコード会社のヘッド的な人と別件で会った時に、神田さんがこんなに音楽的に成長できるなんて驚いたという話を聞きました。原石であったことは間違いなくどうしようかといろいろ試行錯誤したけど、音楽がめちゃめちゃ成長しててほんとにすごいと思った、みたな話をしてました。

神田莉さん: おお。。

ハリーさん: 初期の神田莉さんは、音楽はなかなかに荒削りだったけど、人を巻き込む力があって、ライブシーンに現れるや否や、どんどんファンが増えていっていた印象です。

そういえば、なんか、最初のころはすごい勢いでファンが増えたんだけど、途中で何があったのか、ファンがごっそりいなくなったり。。なんかそんこともあったよね?

神田莉さん: ありましたねえ。クリスマスライブみたいなのを企画して進めていってたんですけど、お客さんは出演者がお誘いした人だけにします!ってことにしちゃって。
場所がコンパクトなところだったから(今はなき、六本木のストロボカフェ)、いろいろ相談した上で混雑しないようにというつもりだったんだけど、アナウンスの仕方が良くなかったのか結果として「神田莉緒香に今の客層の人はいらない」みたいな見え方になっちゃったんだと思うんです。
ごっそりお客さんがいなくなりました。。17歳やそこらの自分には難しかった!

ハリーさん: あ、そうだったね。。当時はツイッターとかじゃなくて、音楽活動はもっぱらmixiとMyspaceの時代だったけど、2chとかにいろいろ書かれたりして。。お店にファンの人から長文のメールが来たり、リアルな手紙が来たりしました。
内容としては、「最初一般OKという内容だったのに突然変えるのはいかがなものか。事情はわかったけど、少なくとも自分だけはなんとか入れるようにして欲しい。」
という内容で、ある意味熱烈応援な気もするから、それで今後こなくなるというのはちょっと不思議なんだけど、そういうものなのかもしれず・・。

そうこうしているうちに、Play You.Houseがはじまって。
こういうのやるんでーみてください。みたいな連絡をもらって、初回放送をみた記憶があります。
しょっぱなからなかなかの人数がみていてくれて、コメントの流れがめっちゃ早かったから、大丈夫かなと思って「ジョニーくんが劇団ひとりに似てるって(当時)適当にコメントしたら本人にガッツリ拾われてしまったり・・。(すみません) 断片的だけど、ふわっと覚えてます。     

神田莉さん: あのコメント、ハリーさんだったのか!(笑)

ハリーさん: ちょくちょくいろんなのにコメントしているんですよ。実は。

神田莉さん: 見守ってくれてありがとうございます。笑
気づいてた時もあるんだけどなあ、これは知らなかった。 

ハリーさん:
 ほかだと、米フェスの時に、GLIM SPANKYの松尾レミちゃんと、再会を喜んでたよね。あれも同じだっけ?別?

神田莉さん: 同じです。Play You.Houseつながりです。Houseに閃光ライオットというオーディションで過去に入賞したミュージシャンが遊びにきてくれるという会で来てくれました。覚えてくれていて嬉しかったなあ。 

ハリーさん: わーっと抱き合って、飲み行こう!みたいに盛り上がってたけどお互い連絡先とか知らないという・・

神田莉さん: チェロの吉良さんがGLIM SPANKYのライブでよくサポート演奏しているみたいで、なんとなくまた会えそうな気はしているんです。

この話に近いところだど、同じ時に来てくれた松室政哉くんとか、同世代の人たちが今活躍している姿を見ると、かっこいいな、すごいなって。もちろんそこには努力もあるはずなのでそれも含めて。かっこいいって思います。

ここ数年は、周りの人たちの解散、活動休止なども多いので、続けているミュージシャンは、私的には、みんな仲間な感覚で、「みんな幸せになってくれって、思ってます。」


ハリーさん: 
他に覚えていることといえば、、神田莉さんの思い出というか、竹澤さんの思い出でもあるけど、竹澤さんの企画ライブというので
神田莉さんと竹澤さんと、男の子との3人のイベントがあって
竹澤さんの発案で、くつろいで欲しいからと、ストロボカフェ(北参道)にブルーシートを敷き詰めて、お客さんには靴を脱いで入ってもらうというとんでも企画があって、自分は、昼間の仕事してからなので遅れてお店いったら、なんかすごい状況の中で、2人が絵本を朗読してて、
あれはなんか鮮明に覚えているんだよね。そろそろ夢にでてきそうな。。

神田莉さん: 
『タガルタガリヤ』というイベントですね。あの時から汀は空間の演出に挑戦していてすごいなと思います。

ハリーさん: 確かに。そういう考え方もできるね。竹澤さんは高校生の時から独特の雰囲気があったよね。もちろん良い意味で。
 
神田莉さん: ありますよね。ミギワールド! そして、そういえば、私はその日に新曲を書いていったんですけど、実はその曲、リリースもされている曲で(笑)、その曲をおろした日だって、今思い出しました。       
 
ハリーさん: えー全然思い出せない。なんの曲?

神田莉さん: 『帰る場所』という曲です。歌詞はちょっと直したけど。
リアルタイムで聴いた人はいるかな?


ハリーさん: あとは、神田莉さんは、北参道では初めてのワンマンと、2回目のワンマンライブを実施してて1回目はわずか56分ぐらいで全セトリを演奏し終えちゃうという、突っ走りっぷりのライブ。 
2回目は、なんかプレイガイドで売れた分を考慮してないのか、神田莉さんがどんどん呼んじゃって50人はいれば満員の北参道に130人ぐらい呼んじゃって、大変なことになったこととか。

神田莉さん: なんかもう、お恥ずかしい・・・。
よく考えずに「来てもらえることが嬉しい!」で動いちゃっていましたね。たぶん。今更遅いですけど、すみませんでした!

ハリーさん: いえいえ。悪いことではないですよ。ライブハウスにとっては!むしろ誇らしいことかも。

神田莉さん:
こうやって思い出すとたくさん楽しいイベントがあって
コロナで、こうしたイベントができなかったり、対バン禁止だったり、いろいろ難しい世の中だけど、自分はライブの世界で育てられたって思っていて、早くよくなると良いなと思ってます。また、たくんさんの人とたくさんの場所でライブしたいなって思ってます。


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といったところで、ライブハウス初期時代の話は終わり、
続きはまた次回。
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そういったたくさんの仲間たちライバルたちと切磋琢磨していく中で成長していくわけですが、タイムラインを現代に戻して今のお話。


ハリーさん: いろんな人たちとの思い出を語ったけど、過去の話ばかりではなく、今後の話として、うーんなんだろう。そう、今まで対バンした人の中で、また一緒にやりたいなーと思う人は誰ですかね?パッと思いつく人。

神田莉さん: wacciさんかなあ。埼玉で一緒にやってもらったツーマンが忘れられなくて。もうすぐ武道館でのライブもありますよね!昨年の配信での武道館ライブも見ていたので…本当にすごいな。楽曲も大好きな曲ばかり! ただ、人気になりすぎてしまってまたご一緒してもらうには、自分がもっと有名にならないと。。
       
ハリーさん: なるほど。ハリーさん的には誰かなと今質問しながら考えていて、パッと思いついたのが、7!!(セブンウップス)さんと、Qaijff(クアイフ)さん。どっちもバンドだ。

神田莉さん: やっぱりバンドだ!7!!さん、Qaijffさんたちと共演させてもらって「バンドっていいなあ。」という憧れの目でみつつ、ボーカルのNANAEさん、森ちゃんになんかシンパシーを感じて、私も大好きです。

ハリーさん: 対バンっていうぐらいだから、バンドを思い浮かべたのかな。ソロ同士の対バンと、バンドと対バンする感じはやっぱちょっと違うよね。いろんな形で共演してきた、トミタ栞さん、瀬川あやかさんたちには、ほんといろいろ良い思い出のようなものもいっぱいあるのだけど、
今はコロナでバンドの対バンとか難しいから音的なもの的にも飢えているのかも。
あ、あと今突然思い出したけど、ちょっと別の角度でこれは全然レベルが違ったわ。ってなったのは大石昌良さんかな。人間的にも素敵な人で、正直、完敗だったよね。。

神田莉さん: 無知だったあの時の私にいろんなことを教えたい!
大石さんは、「なんで私がツーマンやらせてもらっているんだ?」と単純に疑問に思ったくらい素晴らしかったです。。あのあとしばらくして「ようこそジャパリパークへ」がヒットしたときに、「大石さんは凄いんだよ!」ってなんか誇らしく感じたぐらい、ファンにもなっていた気がします。

あと、忘れられない対バンとえばというのが一つありまして、これは今まで何度か話をしているぐらい、自分の転機になったライブだと思っていて、神戸での対バンだったんですけどその時の共演者が吉澤嘉代子さん、日食なつこさん、黒木渚さん、小南泰葉さんっていうメンバー。
当然私はトップバッターだったわけなんですけど、もうみなさんとにかくズバらしい方々だったので私の印象なんて消えてなくなってしまう・・・すごい・・・と物販席で圧倒されてました。
まだまだなんだと痛感する一方、ああなりたい、追いつきたいと思って、あれ以来、今まで以上に頑張るようになった気します。
       
ハリーさん: そうだね。あれは素敵なイベントだったね。あれを機会に神戸Varit.さんはいろいろ良くしてくれてそこから広がった出会いもいろいろあるね。

神田莉さん: ライブハウスのスタッフさんが良くしてくれた、といえば渋谷duoも外せないかな。当時のブッキング担当の方が『boyfriend?』を聴いておもしろい!と思ってくれてライブ組んでくれたものの
当の本人はライブがもう下手くそで…
そこからたくさんのライブに呼んでくれて熱心に育てていただきました。
心斎橋JANUSのみなさんも忘れられないなあ。行くといつも「おかえり」と言ってくれます。随分ご無沙汰してしまっているので、また歌いにいきたいな。

ハリーさん:  ちょくちょく配信とかでイベントのお誘いいただくのだけどなかなかOK出せなくて申し訳ないなと思っているので、またライブしていきたいですね。しかるべきときに。

神田莉さん: ほんとに!

ハリーさん: ジョニーくんともいつかまた一緒にできるとよいよね。
初期のころはちょくちょく一緒に対バンしてたり

神田莉さん: そうですね。ジョニーくんといえば、GooseHouseでの思い出もたくさんあるんですが、また過去の話に戻ってしまうんですけど、当時お世話になっていたレコード会社のイベントで堂島孝平さんと黒猫チェルシーの渡辺大知さん、星羅さん、anzuさん、斎藤ジョニーくんと一緒になったイベントがあって、アンコールで『デイ・ドリーム・ビリーバー』を出演者みんなで歌った時、ジョニーくんとハモったのは思い出ですね。
なんかジョニーくんといえばこのシーンを思い出しますね。
このイベントもすごかったなあ。私以外、堂島さんはもちろん、みなさんデビューをしている、もしくは控えている人たちでめちゃめちゃ緊張してたのは今でも覚えてます。
  
ハリーさん: 懐かしい。神田莉さんオープニングアクトで1曲歌うだけみたいな役割だったのにエンディングでど真ん中に居座って、堂島さんと話をしてて、こいつは大物だなーと思った記憶がありますね。

神田莉さん:
 えー。そうでしたっけ・・。

ハリーさん: 話がつきない、というかどうしても思い出話になってしまうから、ちょっと無理やり、最後に、それっぽい感じになるけど  
あともうちょっとでこの世が滅亡しちゃうよ、ってなって、最後に対バンライブをやるとして4組でやるとした今の神田莉さんは人生の最後に誰を選ぶ?誰と一緒にやりたいですか?

神田莉さん: 茅原実里さん、笹川美和さん、wacci、神田の4組!ドリーム!

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期間をふりかえるとすごい長い期間一緒に活動する戦友的、神田莉さんですが、現場でしか会わないし、遊びにいく的なもので絡んだこともないから
薄くて長い付き合いだなと思っておりましたが、こうやって昔話的に話ていくとなかなか深みがありました。


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