ポイントが知りたい!受験生との接し方
こんにちは。関西大学入試センターです。
いよいよ夏休み、高3生は受験勉強に本腰を入れて取り組む時期です。勉強続きのお子さまに対して、どのように接すればいいのか迷う場面が出てくるかもしれません。
また、多くの高校では7月前後のこの時期に、先生と保護者とお子さまの三者面談を行います。今回は、大学受験期のお子さまと接する際のポイントと、夏の三者面談で押さえるべきポイントについてご紹介させていただきます。
うちの子、夏休みを前に元気ないんですよね…
志望校のことや入試方法のことなど、この夏以降は決断すべきことが増えるので、お子さまも迷うことがあると思いますよ。
親の立場からできることって、何なんでしょう?
入試の知識を集めつつ、お子さまが望むタイミングで相談に乗ってあげることだと思います。今回は、受験生の保護者の接し方のポイントについてご説明しますね!
保護者のお悩みトップ5、そのうちの4つは…
保護者のお悩みは今も昔も変わらず
上のグラフは、高校3年生の保護者400人を対象に実施されたアンケート結果です。一番高いのは学費の工面で、2番目に高いのは「子どもの学習時間が足りない」という結果でした。このトップ2は長年ほぼ変わっておらず、お金の問題とお子さんの成績に頭を悩ませる保護者の方が多いということになります。
コミュニケーションの取り方に悩む保護者も
しかし、3位以下に目を移すと、進路選択に必要な情報が足りない、子どもにアドバイスができないといった、コミュニケーションの取り方や機会不足から生じる悩みも多いようです。
コミュニケーションのポイントは「程よい距離感」
相談を受ける時のために、情報を集めておく
大学受験は中学・高校受験の時よりも、「子どもが受験について話したいときに、相手になれる」ことが大切です。高校生は学習計画や志望校などを自分で決められる年齢です。大学進学をめざして、受験勉強もいずれは自分から行うでしょう。しかし、進路を決めかねたり不安を感じたりする時に、頼りになるのは保護者です。相談されたときに心から答えてあげられるように、大学受験の仕組みを理解し、普段のお子さまの頑張りを見守ってあげてください。
昔と今で大学受験は大きく変化
受験生に話を聞くと、「親が大学受験のことを知らな過ぎる」という言葉が出てきます。お子さまが進路に迷った時のためにも、大学受験の仕組みは理解しておきましょう。その際に気をつけていただきたいことがあります。
それは、保護者の時代とお子さまたちの時代の大学入試は別物だということです。特に私立大学の入試は大きく変わっており、日程や方式が多様化しています。
保護者だから相談に乗れることがある
その上で、志望大学・学部の入試制度について、ある程度知っておくと、お子さまと話し合う時もスムーズです。併願や受験料、受験スケジュールなど、自分が受験するような気持ちで、相談に乗ってあげてください。
また、大学進学はお金がかかり、親に負担をかけているという自覚を持っている受験生も多く、併願校を少なくしたり、本当は受験したいのに正直に言わないケースもあります。
受験にかかる費用は、家計に大きくかかわってくる部分ですので、無理のない範囲を提示しながら、親子でしっかりと相談しましょう。そのためにもまずは、保護者の方が受験の知識をつけ、お子さまの希望をしっかりと聞くことが大切です。
三者面談で聞かれること、聞くべきことは?
小・中学校に比べ、高校になると担任の先生と話す機会が減り、面談の時間も短いケースが多いと思います。三者面談はお子さまの学校での日常を知り、進路を考える貴重な機会ですので、伝えたいことと聞いておきたいことについてまとめておくのがおすすめです。下記はあくまで一例ですので、お子さまの状況に合わせて自由に質問してください。
質問・説明されやすいこと
【保護者に対して】
・模試の結果など、お子さまの成績を把握しているか
・志望校に対する意識と家庭の意見
・お子さまの家での様子
・2025年度入試の動向
【お子さまに対して】
・受験に対してどう感じているか
・学習状況に対する各教科担任の意見
・直近の模試結果の解説
質問しておくといいこと
・お子さまの学習進度を踏まえて、この夏休みに取り組むべきこと
・受験パターンや併願校選びについての意見
・過去の受験生で、保護者のサポートが役立った事例
親子の会話は受験勉強の息抜きに
受験勉強を進めるお子さまを見守る親としては、「頑張れ」と励ましの言葉をかけたくなりますが、タイミングを見誤るとお子さまのプレッシャーになることも。
お子さまは何かあれば、自分から話してきます。その際は、日頃の努力を認め、結果が出た際は褒める。うまくいかなかったら、次のチャンスに目を向けさせるように、あくまでも前向きに応援してあげましょう。
そんな時にも入試の知識を持っていると、お子さまに具体的なアドバイスができるようになるのでおすすめです。
関西大学の入試の知識を手に入れるには?
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オープンキャンパス・入試イベントに参加して相談する
いろいろと書いてきましたが、保護者の基本的な関わり方としては、学習面の過剰な口出しを避けることが大切です。お子さまの健康管理や精神面をサポートし、努力を信頼することで、お子さまも目標に向かって自ら進んでいけることと思います。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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