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渋谷洋樹監督 ありがとう

2022年のJ1リーグ最終節、京都サンガF.C.との試合が終わった翌日の11月6日。ジュビロ磐田 渋谷洋樹監督の退任が発表されました。

渋谷洋樹監督には本当に感謝しかありません。

私が言うのもおかしいかもしれませんが、申し訳ない気持ちが強いのです。

前任の伊藤監督解任時点で残り9試合でした。

数字上、まだJ1残留可能性はあったものの、渋谷監督就任当時に小野社長が発した「カンフル剤」、すなわち監督交代によるブーストが働けば良かったのですが、渋谷監督就任後の結果は1勝5分3敗、得失点差-4。勝ち点は8積み上げたのみでした。

伊藤監督解任直前のホーム浦和戦までに勝ち点8積み上げるのに11試合要していることと比較して、特段監督交代の効果があったとは言い難いです。

渋谷監督を批判しているつもりは無くて、シーズン途中に監督に交代して急に連勝重ねることなんて、そうそう無いってことです。

小野社長が言っていた「カンフル剤」効果というのはやっぱり無理があったと思うのです。

誰が監督やってもチームを急上昇させて残留することなんてほぼ「無理ゲー」な中、火中の栗を拾ってくれた渋谷監督には感謝と共に申し訳無い気持ちで一杯になるのです。

しかし、残り9試合で最難関だったセレッソ大阪、鹿島アントラーズ、横浜F・マリノスの上位チーム三連戦を1勝2分0敗で乗り切ったことは希望でした。

得点力が明らかにアップし、これは山田大記の帰還と古川陽介の台頭が大きかったと思います。

渋谷体制で唯一の勝利が首位横浜F・マリノスからの大金星でした。試合終了の瞬間、しゃがみこんで手で顔を覆い喜びと共に安堵の表情だった渋谷監督が印象的でした。

しかし、その得点力も持続せず、最終盤の残留争いチームとの直接対決では発揮出来ませんでした。

清水エスパルス、ガンバ大阪、京都サンガF.C.の三試合では、清水戦のジャーメイン良の1点のみ。ゴール前の精度を欠く状況に戻ってしまったのは非常に残念でした。

もう一つの誤算は、ファビアンゴンザレスが出場できなかったこと。

渋谷監督就任直後の3試合のみの出場に留まりました。これにはあの二重契約問題が影響したことは痛恨の極み。青天の霹靂でした。

伊藤彰監督と共にヘッドコーチとしてジュビロに来てくれた渋谷さん。たった一年でジュビロを去ることになってしまったのは本当に残念です。

来年も伊藤彰監督&渋谷ヘッドコーチの体制で新たなシーズンを迎えたかったです。

退任にあたり、渋谷監督はこのようなコメントを残されました。

伝統、歴史あるジュビロ磐田で監督をし、素晴らしい選手、最高のスタッフと仕事ができたことは私の財産です。

辛い思い出の方が多かったであろうジュビロ磐田に対し、このようなコメントに感謝です。新天地でのご活躍を心からお祈りしたいと思います。

本当にありがとうございました。

それにしても、伊藤彰監督と渋谷監督をこのような形で手放したジュビロは、今後の新監督の選定に難航するのではないかと心配になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。

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