見出し画像

情動とはなんぞや?

こんばんは。今日は前回の理学療法士としての心構えのお話をさせていただきました。

その際に"情動"という言葉を書かせていただきました。感情とはどう違うの??どんな働きをするの?といった所を話していけたらと思います。

医療に従事していない方でも知っていて損はない内容と思いますので、気軽に見てくれたらありがたいです(^ ^)

1.情動とは??

情動とは、 怒り、恐れ、喜び、悲しみなど、比較的急速に引き起こされた一時的で急激な感情の動きのこと。 比較的短期の感情の動き。

とWikipediaに書いてあります。んー感情と何が違うんだろう?って感じですよね(・・;)

感情は、恐怖、怒り、悲しみ、喜びなどその当人にしかわからない主観的な側面が多くあります。だから、ずっと同じ表情してる人だったら怒ってるのか、悲しんでるのか分からないはずです(^ ^)

一方情動は、感情に伴う自律神経系の活動の変化(脈が早くなるなど)やその他の身体的変化(顔の表情、筋緊張の変化)が見られます。

怒っている人は、標準に出さなくても心拍数の変化などが起こっていると思います。

つまり、感情の変化によって生じる客観的な変化を情動によるものと考える事が出来ると思います。(日本語って難しいですね…。)

2.怖いから逃げるのか?逃げるから怖いのか?

一方、かの有名なジェームズ=ランゲ説です。

ジェームズ=ランゲ説とは、何らかの出来事(状況の認知)に対してまず体が反応(身体変化)し、それが意識化されることで情動が生まれていく、と考える理論です。

熊が目の前に現れた時の行動として怖いと感じて動き出すのか?それとも逃げるという行動が先行して起こり、恐怖を感じて行動を加速させるのか?

つまり、「怖いから逃げる」といった『情動→身体変化』ではなく、「逃げるから怖くなる」といった『身体変化→情動』による先導と捉える事が出来ます。

3.情動とリハビリテーション

これは、リハビリテーションに関わる仕事をしている私たちにとって非常に重要な考え方で、臨床場面では、患者さんの基本動作誘導(身体変化)の行い方によって、快の情動にも、不快な情動にも変化します。もちろん声かけによる身体変化も生じるため声かけの重要性も高いです。

今まで、情動に働きかけるという言葉を何となく理解したつもりで使っていましたが、身体変化を通じて情動を変化させる事こそ情動に働きかける事なのだと学ぶ中で再認識出来ました。

情動の理解や、情動が先か?身体変化が先か?といった点で心理学者の方の中でも議論が続いていますが、いかに理学療法士として理解するか?といった点では記載している内容のように捉える事が出来ました。今後も学びを深めていきたいと思います。

まとまりきれていない部分も多いと思いますが、ご質問、ご意見などいただけたら幸いです🤲🤲🤲



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?