見出し画像

理学療法士としての心構え

こんばんわ!

今日は理学療法士としての身体作りに続いて心構えについて話していけたらと思います。一概に心構えといっても人によって重要視する点は異なると思うので、自分が学んできた観点からお話させていただきます。

1.認める事の重要性。

1番大事な事は、患者さんが獲得した動きを否定せず認める事だと思います。これは簡単なようで意外に難しく、多くの理学療法士が出来ていない事だと思います。私たちセラピストは自分たちが思う正解を患者さんに当てはめ、怪我や麻痺がある身体で一生懸命獲得した動きをいとも簡単に否定してしまいがちだからです。

よくある事で「力抜いてくださいね」って言う言葉を使うセラピストがいます。患者さんはそもそも力を入れている自覚はありません。怪我や麻痺、廃用症状により身体のどこかしらに過剰な安定を作り出しています。それは意識して過剰な安定を作り出しているのではなく、無意識で過剰な安定を作っています。そんな人に対して「力を抜いてください」の一言は絶対に言ってはいけない一言なのではないかと考えています。(あくまで私論なのでコメント欄でご意見もらえるとありがたいです!)なのでまずは、頑張って獲得した動きを認める。その上で更に効率が良い動きの獲得に向けたアプローチを提供するのが基本だと考えます。

自分が考える正解を患者さんに当てはめるのではなく、努力の結果、新しく獲得した動きを認めた上で自分の考えたアプローチに取り組んでもらう。そんな心構えを持つ事が理学療法士の基本であり、重要な事だと考えます。

2.動きを通じて変化を感じ、適切な声かけを行う事。

患者さんは、怪我や麻痺により今まで動いていた身体とは違う感覚で動くことで身体における変化を感じにくくなってしまいます。アプローチにより動きに変化があった時にはしっかりとセラピスト自身が変化を感じていることを伝え、ともに共有する事が大事だと思います。クールで寡黙なセラピストも良いとは思いますが、重要な変化については適切なフィードバックを行い、共有する事が運動学習の効果を高める事も理解していけたらと思います。

"出来なかった事が出来る様になった事を賞賛する"当たり前のようなことですが、非常に重要な事であると捉えています。そしてこれは、今後お話しをしていく情動、報酬系のループが大きく関与していると思います。

3.患者さんにとって安心、安全な存在であること。

セラピストは、患者さんにとって環境の一部だと思います。そのセラピストという環境からアフォーダンスして患者さんの動きが変化するのであれば、セラピストは安心、安全な存在である必要があると思います。そんな当たり前の事を再認識せていく事で日々の臨床への向き合い方も変化していくのではないかと考えています。

[アフォーダンスとは?についての投稿です]

https://note.com/kanda3tomo/n/nb0c5f269137e

いつもより長くなりましたが、自分が大切にしている心構えについて書かせていただきました。皆様の中で大事にしている事などありましたらコメント欄にお気軽にコメントいただけると幸いです🤲🤲🤲

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?