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カレーの種類Q&A

カレーの種類一覧

カレーには多くの種類がありますが、以下が代表的なものになります。

  1. インドカレー

    • チキンカレー:鶏肉を使ったスパイシーなカレー。

    • マトンカレー:羊肉(マトン)を使ったカレーで、濃厚な風味。

    • ダールカレー:レンズ豆を使った、比較的あっさりとしたカレー。

  2. 日本のカレー

    • ビーフカレー:牛肉を使った、日本で非常に人気のあるカレー。

    • ポークカレー:豚肉を使ったカレーで、甘みが特徴。

    • シーフードカレー:魚介類を使ったカレーで、海の風味が楽しめる。

  3. タイカレー

    • グリーンカレー:緑のカレーペーストを使い、ココナッツミルクとともにスパイシーに仕上げる。

    • レッドカレー:赤いカレーペーストを使い、香辛料が豊かで辛い。

    • マッサマンカレー:甘くてスパイシーなカレーで、ココナッツミルクとナッツが特徴。

  4. 中華カレー

    • 広東カレー:広東風で比較的甘く、野菜や肉がたっぷり入る。

    • 四川カレー:四川料理の影響を受けた、辛みが強いカレー。

  5. 韓国カレー

    • 韓国式カレー:甘辛い味付けが特徴で、牛肉や野菜が入る。

このように多くの種類があるカレーですが、2024年の神田カレーグランプリのスタンプラリーに準じて欧風カレー、インドの各地域のカレーの違い、スリランカ・パキスタン・ネパール、そして東南アジア・中国のカレーについて解説します

欧風カレー

欧風カレーは、インドの伝統的なスパイシーなカレーとは異なり、西洋風にアレンジされたカレーです。主に日本で人気があり、特に日本の家庭料理として広く親しまれています。その特徴は、シンプルでクリーミーな味わいと、スパイスの使い方が控えめであることです。

欧風カレーは、19世紀の日本において、西洋から伝わった料理が日本の食文化に融合した結果生まれた料理です。当初は、イギリスのカレーを基にしており、そのため「欧風」という名前がついています。イギリスのカレーはスパイスの使用が控えめで、ルー(ソース)に小麦粉やバターを使って濃厚な味わいに仕上げるのが特徴です。このスタイルが日本に伝わり、日本人の口に合うようにアレンジされました。

欧風カレーの最大の特徴は、そのクリーミーなソースです。ルーのベースとして、小麦粉とバターを炒めて作った「ルー」を使用し、これに肉や野菜の煮込みを加えて濃厚なソースを作ります。ソースは、通常、鶏肉や牛肉、ポークなどの肉と、ジャガイモ、人参、玉ねぎなどの野菜が入っています。スパイスは控えめで、主にカレー粉やガーリック、ジンジャーなどが使われることが多いです。そのため、インドのカレーに比べてマイルドで、食べやすい味わいとなっています。

このカレーは、日本では「カレーライス」として知られ、ご飯と一緒に提供されることが一般的です。また、トンカツ(豚カツ)やハンバーグなど、別の料理と組み合わせて提供されることもあります。欧風カレーは、家庭で簡単に作れるようにレトルトパウチやルーの形で販売されており、多くの家庭で手軽に楽しむことができます。

このように、欧風カレーは西洋の影響を受けつつも、日本の食文化に合わせてアレンジされた料理で、そのクリーミーでマイルドな味わいが、多くの人々に愛されています。

インドカレー


インドのカレーは、その広大な地域に応じて大きく異なります。北インド、東インド、南インドの各地域ごとのカレーには、それぞれ独自の特徴と魅力があります。

北インドのカレー

北インドのカレーは、リッチでクリーミーな味わいが特徴です。ここでは、豊富なスパイスと乳製品が重要な役割を果たします。特にガラムマサラ(クミン、コリアンダー、カルダモン、クローブ、シナモンなどをブレンドしたスパイスミックス)が多用され、その深い味わいが料理に豊かな香りを加えます。クリームやヨーグルトが使われることで、カレーは濃厚でまろやかになり、肉や豆と組み合わせて煮込まれることが多いです。例えば、「バターチキン」や「チキンティッカマサラ」は、北インドのカレーの代表例です。また、ビーフやマトン(羊肉)を使ったカレーも多く見られます。北インドでは、ナン(平焼きパン)やロティ(薄焼きパン)が主食としてよく食べられ、これらのパンと一緒にカレーを楽しむスタイルが一般的です。

東インドのカレー

東インドのカレーは、その風味と材料が地域ごとに異なります。特に西ベンガルやバングラデシュでは、魚介類を使ったカレーが非常に人気です。例えば、「マチャル・ジャール」は、魚とスパイスを使ったスープ状のカレーで、軽やかでありながら深い風味があります。また、マスタードシード(からし種)やカレーリーフがスパイスとして使われることが多く、これがカレーに特有の香りを加えます。豆類(ダール)も頻繁に使われ、レンズ豆や黒豆を使ったスパイシーでありながらもあっさりとした味わいのカレーが一般的です。東インドのカレーは、ライスやチャパティ(薄焼きパン)と一緒に食べられることが多いです。

南インドのカレー

南インドのカレーは、その豊かな風味と多様な食材が特徴です。特に南インドのカレーの一部として広く知られているのが「ミールス」という食事スタイルです。

南インドのカレーは、ココナッツを多用することでクリーミーでリッチな味わいを持ちます。ココナッツミルクやココナッツパウダーが使われることで、カレーはまろやかで深い風味が加わります。また、カレーリーフやカレーリーフがよく使用され、特有の香りとさっぱりとした風味が料理にプラスされます。ターメリックやチリパウダーが使われることで、鮮やかな色合いとスパイシーさが引き立ちます。南インドでは、「サンバール」や「ラサム」といった豆や野菜を使ったカレーが代表的で、これらはスパイシーでありながらも風味豊かです。サンバールはレンズ豆と様々な野菜が煮込まれたスープ状のカレーで、ラサムは酸味とスパイシーさが特徴のスープです。

南インドの食文化では、ミールス(Meals)が食事の中心的な役割を果たします。ミールスは、南インドの伝統的な食事スタイルで、様々な料理が一つのトレイやバナナの葉の上に盛り付けられ、バランスの取れた食事を提供します。ミールスには、基本的にライスが中心となり、その周りにいくつかのサイドディッシュが添えられます。一般的には、サンバール、ラサム、ポリヤル(ココナッツやスパイスで調理された野菜の炒め物)、アチャール(漬物)、パパド(カリカリの豆のクラッカー)などが含まれます。これらの料理はそれぞれ異なる味わいを持ち、ライスと一緒に食べることで、さまざまな風味と食感が楽しめます。

ミールスは通常、バナナの葉の上に盛り付けられることが多く、自然な香りが料理に加わります。各料理は小さなボウルや小皿に分けられ、ライスの周りに配置されます。食べる際は、右手で食材を一緒に混ぜながら食べるのが伝統で、手で食べることで食材の感触や温かさを感じることができます。食事の最後には、デザートとして甘いプディングやシャーラが提供されることもあります。

南インドのミールスは、地域の特色を反映し、栄養バランスがよく、多様な味わいが楽しめる食事スタイルで、南インドの食文化の重要な一部となっています。

スリランカ・ネパール・パキスタン


スリランカのカレー
は、香り高くスパイシーで、ココナッツを多用するのが特徴です。スリランカのカレーは、ココナッツミルクやココナッツペーストを使ってクリーミーなソースを作り、シナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイスが豊富に使われます。また、スリランカでは魚介類や肉、豆を使ったカレーが多く、特に「フィッシュ・カレー」や「チキン・カレー」が人気です。食事は一般的にご飯と一緒に提供され、多様なサイドディッシュが添えられます。

ネパールのカレーは、スパイスが控えめでありながらも深い味わいがあります。ネパールのカレーは、タマリンドやトマトを使った酸味のあるソースが特徴で、ガラムマサラやクミン、コリアンダーがよく使われます。豆やレンズ豆を使った「ダール」や、肉と野菜を使った「チキン・カレー」が一般的です。ネパールでは、カレーは通常「ダールバート」と呼ばれるご飯とレンズ豆のスープ、野菜の副菜と一緒に提供されます。

パキスタンのカレーは、スパイシーで風味豊かです。パキスタンのカレーは、豊富なスパイスの使用が特徴で、特に「チャナ・ダール」や「ビリヤニ」といったスパイシーな豆や肉料理が人気です。辛さが強く、特に赤チリや黒コショウが多用されます。カレーは主にナンやロティ(薄焼きパン)と一緒に食べられ、ご飯の上にカレーをかけて食べることもあります。パキスタンのカレーは、その強いスパイスの風味と複雑な味わいで知られています。

東南アジアおよび中国のカレー

東南アジアのカレーは、多様な風味と香りが特徴です。例えば、タイのカレーはココナッツミルクを基にしたクリーミーでスパイシーなソースが特徴で、カレーの種類によって赤、緑、黄色などのカレーがあります。また、インドネシアやマレーシアのカレーもココナッツミルクを多用し、レモングラスやガランガルなどのハーブが使われることが多いです。これらのカレーは、豊かなスパイスの風味とともに、甘さや酸味が絶妙に組み合わさっており、ご飯やナシ(米)と一緒に提供されることが一般的です。

中国のカレーは、比較的マイルドでスパイシーさが控えめです。中国のカレーは、通常、豚肉、鶏肉、または牛肉と一緒に調理され、スパイスや調味料よりも、肉や野菜の旨味を引き出すことに重点を置いています。中華料理のカレーは、一般的にあんかけ風のソースで、ご飯や中華麺とともに食べられます。スパイスは控えめで、主にカレー粉を使い、あまり辛くなく、まろやかな味わいが特徴です。


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