博士号もちで小説家のライターはどんな仕事ができるのか
ライターになって初めての仕事は、理系ライター集団チーム・パスカルが取材・執筆・編集をまるっと請け負っている国立大学附置研究所インタビューシリーズの取材・執筆でした。鳥取まで取材に行って、研究者の話を聞いて、一般の人が読んでもわかりやすく、かつ、研究の面白さも深く伝えつつ5000~10000字の記事にまとめる超ハードな仕事。今でもこのシリーズは苦戦しまくりの難易度高いお仕事なので、初仕事で洗礼を受けさせていただき、鬼編集者(※パスカルメンバー)の愛ある指導をいただき、何も怖いものがなくなりました。その時の記事こちら。
その取材が2017年3月10日だったので、わたしがライターを始めてもうすぐ2周年! 濃い2年だった。いろいろな仕事をやらせてもらって、いままでネタ属性でしかなかった「医学博士」と「小説家」が案外いろんな場面で役立つなあとわかってきたので、一度真面目に強みアピールをしてみようかと思いました。
理系博士がライターになったときの強み
①論理的思考のトレーニングを日々行っていたため、物事を分析しロジカルにアウトプットすることができる。自分の成果を発表したり論文の下書き書いたりして、矛盾や穴があると教授や先輩たちに容赦なく人前で斬られる日々を送っていましたからね…。
②プレゼンも結構得意。研究成果をパワーポイントにまとめて説明しないといけないし。へぼい発表したら容赦なく斬られ(略)
③調べるの得意。1文書くのに山のように論文読まなくちゃいけなかったり。複数の角度から証拠を集めて証明しないといけないことが多い。あと、誰もやったことない実験を、複数の資料から調べてアレンジして試行錯誤(しては失敗)する日々を送ってました。
④忍耐強い。研究の結果はすぐに出ないし、出たけど仮説が間違っていることがわかったり。1つの実験で何時間もかかったり。
⑤自分が研究していた分野は話がよくわかる。他分野でも理系の研究なら一定の様式があるのである程度わかる。
⑥取材相手やクライアントさんが博士号もちだと、ちょっと打ち解けてくれる。あの茨の道を通ったんだ…みたいな仲間意識。
理系博士で小説家がライターになったときの強み
①読みやすさ重視のライトノベルの文章も書けるので、難しい内容を一般の人に届けるのが得意。
②長編小説10冊くらい書いてるので基礎体力がある。文章力も高い(自分で言っておく!)。
③人物の魅力を引き出すのが得意。
弱みもあります。会社員の経験がないので組織の空気が読めない。企業PRとかBtoB案件とかイマイチ「的」の位置がわからない。そういう案件はパスカルのほかのメンバーへどうぞ。
では、どんな仕事ができるのか。
・理系研究者インタビュー
・理系学生・大学院生向けコンテンツの作成
・一般の人向けに研究内容を伝える広報文章(HP、広報誌)
・他の分野の研究者向けに研究内容を伝える文章の校閲
・研究論文翻訳の日本語チェック
理系と関係ないお仕事ももちろん歓迎
・エッセイ/シナリオ/小説
・インタビュー/取材
途中で何度も消そうかと思ったけど何とか書き終えた。自己アピールって難しいね。えいっと投稿ボタンを押してしまおうと思います。
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