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またいつか、乗れるかな。

道端に停めてある自転車を見て、
「ああ、また乗れたらいいな」と思う。

歩いていて、すれ違う自転車に気が付いて
「いいな、あれなら買い物しても重くないのに」とも思う。

駅から自宅まで通う道、
またはスーパーに寄った帰り道に
駐輪場を見たり、レンタルサイクルを見ても、思う。

ギラン・バレー症候群になって、手の力が弱くなった。
握力は5以下、強く握ることは出来ないし、瞬発力もない。

とっさにブレーキをかけることが出来ないので、
当然自転車に乗るなんて出来ない。

しかも目の動きも悪くなって、視界も狭いので
「じゃあ車に乗ったらいいじゃないか」というのも難しい。

いっぺんに買い物が出来ないので、家族と
週末に行ってもらうか、外出の帰りに買う。
残業で疲れている時、特に乗れたらなと思う。

ちょっと離れているけど、自転車ならいけるとか
そういう場所にも活動範囲が広がるし。
知られざる〇〇みたいなお店を見つけたり、
自転車ならではのもあったのに。

まあでも仕方ない。
羨ましいとは思うけど、今のところは。
リハビリは続けているし、もしかしたらまた
自転車を買いに行こう!なんて日が来るかもしれない。

歩いていて気付く景色もあるかもしれないし。
写真みたいに、この瞬間!を見つけるのは
歩く方が出来るかも。

そんな風に思いながら、今日も歩く。
とっさに避けたりが難しい私には、
外を歩くのは緊張の連続だ。

元気な子どもも、急に方向を変える人も
スマホを見ながら歩く人も。

なるべく端の方を歩いたり、人の少ない所を歩くけど
急に来られると難しいのに、睨まれたり舌打ちされたり。

だったら周りに人がいる場所だって
少しは意識してくれたっていいのに。

ついこちらもちょっと目つきが悪くなってしまう。

でもそんなことでイラっとしていたらキリがないので
すぐに忘れてしまうけど、急に割り込んでこられたら
イラっとするより驚いてしまうので、
せめて会釈してくれるとかしてくれたら気持ちいいのにとは思う。

確かに機敏な方ではないけど、それは自分を守る為でもある。
それも分かって欲しいと思うのです。
特にスピードの出る車両関係には。

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