見出し画像

韓国語を勉強する意味?

こんにちは。今日もお疲れ様です。
韓国語を勉強する意味?というタイトルですが、私は韓国に興味なかったのに急遽韓国に行くことになり10ヶ月程度韓国に滞在した経験があります。

辛すぎるものは食べられないし、K-pop アイドルも詳しくありません。残念ながら歴史や韓国経済も同様です。そんな私が滞在時や帰国後も韓国語を勉強した上で、韓国語を学ぶことについての意味を書こうと思いました。

なぜかと言えば未だに日本人は英語が話せないとかいう社会なので、韓国語を切り口に日本の語学学習について、そして切り離せない英語学習について書きたいなと思ったからです。ちなみに個人的には韓国語という言語にそのものに関しては面白い言語だと思っています。

韓国語とは?

詳しくはこの記事を読んだ後にウィキペディアをご覧ください。


韓国語は隣国の言語の1つです。語順や漢字語の音声は似ていますが、和語にあたる単語(食べる、暑いなどの訓読みする単語他)は全く異なり、文字もまた異なる言語です。親しみのない言語なのかと言われると、公共交通機関では必ずと言っていいほど併記されていますし、商業施設のトイレの使い方が書かれた注意書きにも韓国語が書かれていて、文字としては親しみがあるのではないでしょうか。

正直、韓国語を勉強して仕事に生かせるかというと一部の人だけという印象もありますし、韓国の方のほうが日本語ができる場合があるので不要だと考える方もいるのではないでしょうか。あなたの印象はどうですか?

似て非なるものだからこそ客観視できる

前述のとおり韓国語は日本語と似ている点と異なる点があります。
まず似ている点としては語順が似ています。「てにをは」を代表するような助詞もありますし、日本語と同じく主語➡目的語➡動詞を基本とした文の作り方をしています。

〈例〉
私はご飯を食べます。
저는 밥을 먹다.

そして漢字語や外来語(カタカナ語)などは日本語と比較すると一定のパターンがあり、ある単語を勉強していなくても意味が分かるということも少なくありません。「政治、経済、芸能、スポーツ」こんなニュースのトピックも漢字語と外来語なので、慣れてくると勉強していなくても推測で理解できるようになります。

一方で最初に取り掛かる文字がいきなり日本語と異なります。「ハングル」という文字ですね。例えば「안녕하세요.」。英語とは異なり、読んでみてと言われても勉強していなければ読めない文字ですね。

英語の場合、小学校でアルファベットに親しむことから無理やり読めてしまいます(今は小学校でも英語を勉強しています)。例えば「baseball」ですが、僕の小学校の友人はこれを「バセバ11」と読んでいました。このあたりちょっと英語教育の弊害があったかもしれませんね。

アルファベットとは違う文字があること、文字が違うのに語順や単語に共通点があること、他にも敬語表現があるのに日本語と使い方が異なること、形容詞と動詞の形が「~하다」で共通しているのに名詞修飾になると修飾のしかたが異なること。
こういう言語だからこそ”日本語”についても考えられるのでは?言語を対比して客観的に見ることができるのでは?と考えています。韓国語面白くないですか?

個人的には英語で勉強したような「to 不定詞」とか「関係詞」とか文法を勉強するための用語が必要最低限で済むので、学習者の混乱を生みにくいのかななんて思ったりもしています。

短期間で成功体験を生みやすい

そんな似て非なる韓国語ですが、初級レベルであれば習得が短期間でできる可能性が高い言語でもあります。英語ができなくても韓国語できますという日本の方も増えてきたのではないでしょうか。極端な話、漢文の授業よりも韓国語を学んだ方が日本語、国語教育に対していいアプローチができるかもしれません。

と、いきなり脱線しましたが、日本の英語教育は短期間で学習者に成功体験を生むことができるでしょうか。あなたの経験ではどうですか?一年間、ニ年間勉強してどうでしたか?

言語習得に邪道なしと私は考えていますが、類似点が多いことで外国語習得が自分の言葉として”体験できる"ことは学習者にとってプラスに働くことは間違いないです。

どうして"体験できる"と考えているのかというと基本となる語順が日本語と同じで、助詞が存在しているからです。語学学習の初期は母語と比較したり、母語で考えながら言語を使おうとする傾向にあるのは、あなたも想像できると思います。つまり、頭に浮かんだことをそのままの順番でそれを韓国語の単語や助詞に置き換えれば通じます。

理解できることは重要なことですが、言葉が通じる体験こそ学習者にとって有益な学習動機になると考えています。韓国語学習はそういったきっかけに遭遇しやすいと思っています。

ここまで韓国語学習について書きましたが、色んな要素を排除して単純に日本語と比較するそれだけでも韓国語の勉強は面白いのです。

英語学習に繋がる?

ここから冒頭にもお伝えした英語学習との合わせて考えていきたいと思います。結論から言うと私は韓国語学習が英語学習に繋がると考えています。単純ですが、①母語の日本語を客観的に見れるようになる②言語習得の小さな成功体験ができるというこの2点が、ハードルの高い英語学習との間の踏み台になってくれるからです。

例えば、助詞のない言語では語順が大切であることに気づいたり、外国語を話すことに関して抵抗が低くしたりしてくれるはずです。

裏を返すと英語学習では、日本語を客観的に捉えにくく日本語とまともに比較しないまま勉強が始まるために、変な直訳日本語になったり、日本語っぽい英語になったりします。それが要因となり、理解できない話せないから抵抗がむちゃくちゃある!といった状況になるのではないでしょうか。私自身そうでした。

また、ほぼ英語一択の教育現場だといきなりハードルが高いがゆえに英語苦手=外国語苦手になってしまいかねません。

そうならないためにも、初級程度でもいいので韓国語を取り入れることで成功体験を生んだり、別の言語を選択する気持ちの余裕が生まれたりすると考えています。

うまくいけば英語苦手意識が減り、人口減少、内需減少の日本も変わっていけるのではないかなんて思っています。

韓国語を学ぶ意味は間違いなくあります。もちろん韓国の文化、歴史、経済、政治など韓国そのものを見るためにも必要です。そしてそれだけではなく、英語学習にも繋がる要素があります。

あなたはどう考えますか?まず勉強してみてもいいかもしれませんね。

※今回は日本で暮らす日本語を母語とする方を想定して書いています。国際社会の日本の状況を細かくカバーして記載はしておりません。

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは日本語教育関係の個人活動に活用させていただきます!