無職か、無職以外か。

　12月30日の予定を後輩に訊かれて、「その日はたぶん無職やわ」と返信した。彼は何も言わず、要件である忘年会について説明を開始すると、僕は、その誘いを快諾して、スマートフォンを机に置いた。さきほど、小さめのゾウが暴れれば恐らく全壊するであろう脆弱極まりない造りの銭湯から帰ってきたばかりで、まだ体が温かい。サウナ、水風呂、サウナ、水風呂、サウナ、水風呂。高速でサウナPDCAを回し続ける土方のオッサンに奢ってもらったジュースの味が、まだ口の奥に残っている。オッサンはおそらく50代