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3年目、想いの変化 #金沢プライドパレード2023 #参加レポ

こんにちは、SOGI研メンバーの瑞季です!

今回は、10月9日に開催された金沢プライドパレード2023の参加レポです🌈

私は、これまで3年続けて金沢プライドパレードに参加してきました。金沢でのプライドパレードの様子や私の想いの変化について、3年間を振り返りながらお伝えしていこうと思います。

プライドパレードとは

みなさんはプライドパレードの起源を知っていますか?

1969年6月28日、当時セクシュアルマイノリティたちが集まる場所だったニューヨークにあるストーンウォールインというお店で、セクシュアルマイノリティに対する警察の強制捜査が繰り返されていた中で起きた反抗、「ストーンウォール事件」をきっかけに、セクシュアルマイノリティたちが自らの存在と権利を主張するために始まったと言われています。

日本でも、『第1回レズビアン&ゲイパレード』という名称で、1994年8月28日に日本初となるプライドパレードが開催されました。当時はLGBTQ+という言葉もなく、レズビアンとゲイのみだったというのも衝撃的ですね。

金沢プライドパレード(2021~2023)


今では世界・日本各地で開催されているプライドパレードですが、北陸地方では3年前まで一度も開催されたことがありませんでした。

それだけ閉鎖的で保守的な北陸の地で、先陣を切ったのが金沢レインボープライド主催の金沢プライドパレードでした。

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2021年10月10日、北陸初となるプライドパレードが金沢で開催されました。
当時の私は大学1年生で、性の多様性について考える学生団体に所属し、メンバーのみんなとパレード運営のボランティアとして参加していました。

私にとって初めてのプライドパレードが、北陸で初めて開催されるプライドパレードだなんて少し運命を感じながらも、場に馴染めなかったらどうしよう、みんなと一緒に盛り上がれなかったらどうしようという不安も少しありました。

その年のプライドパレードは今でもすごく鮮明に覚えていて、歩き始めた途端に感動で涙が出そうだったのを思い出します。セクシュアリティについて一人で悶々と考え込んでいた高校時代とは違い、同じ想いをもって同じ音楽を聴いて同じ道を一緒に歩く人たちが、すぐ隣にいるということ。私にとってこんな幸福感はほかにないと思いました。

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全人類みんなが参加できる居場所と感動を届けたい!

2度目の金沢プライドパレードに向けた私の想いは、自分が感じるだけじゃなく同じような喜びをもっとたくさんの人に広げたい、というものに変わっていました。

縁があって運営メンバーとしてボランティア統括をすることになり、やる気に満ちていた半面、仕事はすごく大変で責任も重く、巨大なプレッシャーに襲われながら長期間準備していました。

けどそんな中でも私が頑張れたのは、昨年得た居場所と感動をたくさんの人に届けるという想いがあったから。そして、周りには一緒に頑張ってくれる人たちがたくさんいたからでした。

2年目で得た人と人とのつながりやあたたかさは、今でもふとした時に私の心を支えてくれる、大切なものです。

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3度目の金沢プライドパレードは、忙しくて準備段階ではほとんどお手伝いできませんでしたが、パレード当日は運営スタッフとしてできることを精一杯やってきました。

朝から雨が降りっぱなしでどうなるかと思いましたが、歩き始める頃にはすっかり止んでいて北陸らしい曇り空で歩きました☁

これまでの金沢プライドパレードとの1番の違いは、沿道からの笑顔の数でした。手を振ってくれる人、Happy Pride!!と叫んでくれる人、わざわざお店から出て旗を振ってくれる人。コロナ禍が明けた影響で外国人観光客も多く、これまで以上に金沢の街全体で盛り上がることができたんじゃないかなと思います。

3年間、想いの変化


1年目、私にとっても初めてのプライドパレードは、当時とても新鮮で非日常的な体験でした。まるでディズニーランドから帰った次の日の朝のように、その興奮は翌朝まで続いていました。

2年目、自分が1年目で感じた喜びやなんとも言えない幸福感をもっと多くの人に体感してほしいという気持ちで、ボランティアから運営メンバーという形に変わり、感動を届けることのできる立場で新たな感動を得ました。

そして3年目、金沢プライドパレードは私にとって見慣れた光景となり、「ああ、またこの時期がきた」と思えるようなあたりまえの存在になっていました。そしてそこには、3年前のパレードをきっかけに仲良くなれた人たち、去年のパレードぶりに会えた人たちがいる。3年前の非日常的な幸福感とは違う、あたりまえにあるあたたかな居場所がありました。

Happy Prideな場所

私の地元は金沢ではないし、きっと大学卒業後には金沢に住んでいないだろうと思います。けど、私にとってHappy Prideであたたかい居場所はいつまでも金沢にあるんだろうなと、今年のプライドパレードを通して感じました。

SOGI研の活動が、少しでも金沢に住む人にとっての拠り所になりますように。今後も活動を続けていきますね。

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